富良野市に新たな公共交通の形「stera transit」が登場
2026年2月5日、北海道の富良野市が新しい交通サービスをスタートさせる。これは、ふらのバスが運営する全路線で「stera transit」を用いたタッチ決済乗車サービスを導入する実証実験だ。本プロジェクトは、複数の企業や団体が手を組み、公共交通の利便性向上を目指している。
1. 「stera transit」とは?
「stera transit」は、三井住友カードの提唱する公共交通機関向けのキャッシュレス決済方法。このサービスを利用することで、カードやスマートフォンをタッチするだけで、バスの乗降がスムーズに行える。これにより、現金を持ち歩くことなく、簡単に公共交通サービスを利用できる利便性が得られる。
2. 実証実験の趣旨と目的
富良野市では、近年の人口減少や高齢化を受けて、公共交通利用者の減少が大きな課題となっている。このため、市民が利用しやすい交通網の整備や、観光客の移動手段の充実が求められている。
実証実験では、ユーザーからの乗車データや消費データを集め、どのような目的で誰が公共交通を利用しているのかを分析する。これにより、より地域に根ざしたサービス提供が可能になり、最終的には公共交通の利用促進につながることを目指す。
3. 具体的なサービス内容
実証実験に参加できるのは、ふらのバスが運行する以下の路線だ。
- - 旭川線ラベンダー号(旭川駅前 ⇔ 新富良野プリンスホテル)
- - 西達布線(富良野駅前 ⇔ 幾寅駅前)
- - 麓郷線(富良野駅前 ⇔ 麓郷)
- - 御料線(富良野駅前 ⇔ 御料9線)
- - 麻町線(富良野駅前 ⇔ 鳥沼7号)
また、タッチ決済対応のクレジットカードやスマートフォンで乗車が可能で、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなどのブランドに対応している。
4. 特典と企画券について
さらに、この実証実験に参加したユーザーには、三井住友カードの総合交通アプリ「Pass Case」を利用したタクシークーポンや地元の店舗「菓子司 新谷」の割引特典も提供される予定だ。特典内容は、例えば富良野タクシーの利用時に使える100円のクーポンや、1,000円以上の購入で貰える焼き菓子などが用意されている。
5. 地域の活性化につながる新しい試み
このプロジェクトを通じて、富良野市は単に公共交通を利用しやすくするだけでなく、地域経済の活性化や観光促進にも寄与することを期待している。また、データ分析を通じて地域の公共交通サービスの質を向上し、市民にとっても旅行者にとっても利便性のある交通網を実現していく。
6. まとめ
富良野市が新たにスタートさせる「stera transit」によるタッチ決済乗車サービスは、公共交通機関の利用促進や地域活性化に寄与する重要な取り組みである。今後、この実証実験がどのように進展し、地域の人々や観光客にどれほどの利便性を提供するか、期待が高まる。
この取り組みが成功すれば、全国の他の地域でも同様のサービスが導入される可能性があり、公共交通の未来を見据えた試みとして注目されるだろう。