環境に優しい新しい食習慣を提案するDNPの電子レンジパウチ
大日本印刷株式会社(DNP)は、持続可能な社会の実現を目指し、環境に配慮した新しい電子レンジパウチを開発しました。その名も「アンタッチスルー 喫食タイプ」です。この製品は、調理後にそのまま食器として使用可能で、煩わしい移し替えや食器洗いの手間を省きます。
開発の背景
最近では、単身世帯や共働き家庭が増加し、食生活のスタイルも多様化しています。そのため、短時間で調理を済ませたいというニーズが高まっています。また、プラスチックの使用量を削減し、環境負荷を減らすことが求められています。DNPは、これらのニーズに応えるため、パウチの一部に紙を使用し、剛性を持たせて喫食用の器として活用できる「アンタッチスルー 喫食タイプ」を開発しました。
特長
このパウチは、電子レンジで加熱した後、そのままテーブルで食べられる設計がされています。これにより、従来の冷凍食品やチルド食品のプラスチックトレーやカップを用意する必要がなくなります。さらに、使った後の廃棄も、従来のトレーよりもかさばらず、環境に優しい分別が可能です。
また、DNPの新しいパウチは、プラスチックの使用量を約74%削減できる可能性があります。この製品により、食事の準備を簡単にしながら、環境への配慮も実現しています。特に、パッケージの表面には耐水性に優れたインクが使用されており、印刷された文字やデザインが結露の影響で消えにくい工夫もされています。
リサイクルの促進
「アンタッチスルー 喫食タイプ」には、リサイクルのための識別マークも付与されており、消費者が簡単に分別できるようになっています。このように、DNPはリサイクルの促進と産業廃棄物の削減をともに進めています。
今後の展開
DNPは、この新しい電子レンジパウチを冷凍食品やチルド食品などを製造している企業に提供する計画をしています。また、2024年10月23日から25日まで東京ビッグサイトにて開催される「2024東京国際包装展」では、DNPのブースでこの製品が紹介される予定です。
このように、DNPの「アンタッチスルー 喫食タイプ」は、利便性と環境負荷の低減を同時に実現する革新的な商品です。今後、この製品がどのように普及し、私たちの食生活に影響を与えるのか、非常に楽しみです。