フェリシモが提唱する「偏愛」とは何か？60％のお客さまが抱く深い愛情

フェリシモが提唱する「偏愛」とは何か？

フェリシモが2025年に実施した意識調査の結果、お客さまの約60％が特定のモノやテーマに対して深い愛情、すなわち「偏愛」を抱いていることが明らかになりました。この調査は、3,579名を対象に行われ、約2/3の人々が「偏愛するモノ・コト・テーマがある」と回答しました。そして、その中の半数以上がその愛着が「10年以上」であると述べています。この「偏愛」とは、一般的な「好き」を超える、熱烈で深い愛着を意味します。

フェリシモと偏愛の文化

創業当初から、フェリシモは個々の「偏愛」を尊重し、商品やサービスに昇華させる文化を持っています。特に、15年前にスタートした「フェリシモ部活」制度は、全社員が好きなテーマで活動できる場を提供しています。ここでは、猫を愛する「猫部」、オタク趣味を共有する「オタ活部」、美術愛好者の「ミュージアム部」など、ニッチなテーマに関心を持つ仲間が集まり、共に新しいアイデアを創出することができます。

さらに、このような社内文化が生み出した商品は、特に人気を集めています。例えば、フェリシモの商品はすべて、熱心なファンのニーズを反映しており、単に可愛いだけではなく、その背景にあるストーリーやエピソードも加えられています。SNSやコミュニティを通じて、顧客と共感し合いながら、偏愛を満たす商品を展開しています。

商品展開と文化の共鳴

具体的には、猫に対する偏愛をテーマにした「猫部」の商品が人気で、猫好きの顧客はこの部活動を通じて商品企画にも参加できるなど、さらなる熱意を持ってこれに関わっています。たとえば、「猫部」の香りハンドクリームやほかの猫関連グッズは、愛らしいデザインとこだわりの素材で作られており、顧客からも高い評価を受けています。

一方で、ユーモア雑貨ブランド「YOU＋MORE!」では、動物のリアルを追求し、ただの「可愛い」だけではなく、実際の生態に基づいた商品を提供しています。たとえば、アザラシをリアルに再現したクッションが話題を呼び、さらには製品を通じて生き物の魅力や意義を伝えようとする姿勢が評価されています。

フェリシモの国際的な影響

また、フェリシモの商品は国内だけにとどまらず、海外でも人気を誇っています。「クラゲ傘」と呼ばれる独自の商品は、台湾等で「ユニークでクリエイティブ」と評判となり、国境を越えて愛されています。日本の偏愛文化を世界に発信しており、来るべき2025年の大阪・関西万博においても「偏愛博」を開催し、さらにこの文化を強調していく予定です。

結論

フェリシモは、60年にわたって「ともにしあわせになるしあわせ」を掲げ、偏愛する生活者のニーズに応え続けてきました。多様性を尊重し、ユニークな商品展開を行い続けるフェリシモの姿勢は、今後のモノづくりや社会づくりに対する大きな影響を与えています。このような企業文化があるからこそ、多くの人に愛され、支持され続けているのです。今後もフェリシモから生まれる新たな「偏愛」の形に期待が寄せられます。