古野電気、新型ECDISオフライントレーニングの提供開始
古野電気株式会社が、2025年3月から新しいECDIS(電子海図装置)オフライントレーニングソリューション「NavSkills CBT NXT」の提供を始めると発表しました。この新型プログラムは、特にFMDシリーズの電子海図に特化したもので、受講者がオフラインでトレーニングコースを完了できるように設計されています。
NavSkillsとは?
「NavSkills」は、古野電気が2010年に設立したブランドで、世界中の航海士に高品質なトレーニングを提供し、海上での安全性を向上させることを目的としています。今回の「NavSkills CBT NXT」は、子会社のFuruno Maritime Trainingによって開発され、従来よりも進化したトレーニング内容を特徴としています。
新しいトレーニングソリューションの特徴
新バージョンとなる「NavSkills CBT NXT」は、電子海図FMDシリーズに向けたオフライントレーニングを提供し、Microsoft Windowsアプリケーション上で実施されます。受講を完了した受講者には、メーカーが認定したECDIS FMD Type-specificトレーニング修了証が発行され、業界での信頼性が確保されます。
旧バージョンとの違い
この新しいバージョンは、FMDシリーズの最新のソフトウェアアップデートに合わせて内容が刷新され、ビデオ形式やイラスト、動的テストが取り入れられて、より直感的なユーザーインターフェースとなっています。また、受講後に行われる総合テストは従来の小規模テストに置き換えられ、学習の進捗を確認しやすくなりました。さらに、修了証発行プロセスが自動化され、コース修了後1時間以内に修了証が発行されるようになった点も大きな変更です。
トレーニングの流れ
受講者はPCにアプリケーションをダウンロードし、ライセンスキーを入力してコースをスタートします。トレーニングをオフラインで行い、終了後はテスト結果を学習管理システム(LMS)にアップロード。インターネット接続が必要となりますが、LMSが自動的に結果を確認し、電子メールでデジタルな修了証が届きます。
Furuno Maritime Trainingの役割
Furuno Maritime Trainingのミッションは、専門性の高いトレーニングソリューションを提供し、海上の安全を高めることにあります。航海士には、機器を正確に操作するためのスキルが求められ、安全で効率的なオペレーションを実現することが目標です。2005年からの20年近くの歴史を有し、世界中の航海士の能力向上に貢献しています。また、デンマーク海事庁からの認定を受け、国際的な教育基準を満たしています。
古野電気株式会社について
古野電気は1948年に世界初の魚群探知機の実用化に成功し、その後も舶用電子機器分野において革新を続けてきました。現在、90カ国以上で販売を行い、舶用電子機器の総合メーカーとして確固たる地位を築いています。兵庫県西宮市が本社で、1951年に設立、資本金は7534百万円、従業員は3356名、2022年の連結売上高は114850百万円に達しました。上場取引所は東京証券取引所プライム市場です。
お問い合わせ
商船関連機器のお問い合わせはこちらからご覧いただけます:
古野電気株式会社