プライドハウス東京レガシー、5周年を迎える
2025年10月11日に、日本初の常設大型LGBTQ+センターである『プライドハウス東京レガシー』が5周年を迎えました。この間、のべ2万人以上の来場者を記録し、多くの人々にとっての居場所や情報源としての役割を果たしてきました。
設立の背景
『プライドハウス東京』は、オリンピック・パラリンピックといった国際スポーツ大会の開催をきっかけに、あらゆる人が安心して過ごせる場を提供することを目的に設立されました。これは、2010年のバンクーバー冬季オリンピックでの動きに端を発し、以来、世界中で同様の拠点が立ち上げられてきました。
日本においても2020年東京オリンピック開催決定を契機に、2018年に『プライドハウス東京』コンソーシアムが発足し、各セクターからの支援を受けつつ、2019年には一時的に『プライドハウス東京2019』が設けられました。これらの試みを経て、2020年には常設の『プライドハウス東京レガシー』がオープン。
5年間の歩み
レガシーは、セクシュアリティに関係なく誰もが「家」や「学校/職場」ではない居場所、いわば「サードプレイス」を提供し続けてきました。LGBTQ+に関連する情報やリソースを集め、相談窓口やイベントを通じて多くの人々とつながっています。
また、5年間で来館者数は毎年増加傾向にあり、2025年9月時点でのべ2万人以上が訪れました。特に「いのちの相談」の利用件数は、開設から5年間で約6.8倍に増加しています。
さらなる発展に向けて
現在、レガシーは相談窓口の体制強化に向けた準備期間のため、相談業務を一時休止していますが、2026年1月に業務再開を予定しています。なお、社会のニーズはますます高まっており、今後の継続的な支援が重要となります。
代表からのメッセージ
プライドハウス東京レガシーは、「すべての人が、自分らしくいられる居場所を」という思いのもと活動を続けてきました。5周年を迎え、多様な背景を持つ人々との出会いが私たちをより強くしてきました。これからも地域や世代を越えたつながりを育み、より安全で安心な場の提供を続けていく所存です。
ご支援のお願い
プライドハウス東京の活動に興味を持たれる方は、ぜひお問い合わせください。私たちの活動を支えてくれる仲間を募集しています。支援団体や企業の皆様、個人の方々からのご参加をお待ちしております。