若者と図書館の現状
2022-08-17 10:00:03

若者世代の図書館利用調査から見えた新たな読書環境の必要性

若者世代の図書館利用とその実態



図書館は単なる書籍の貸し出し場所ではなく、さまざまなサービスや用途を持つ重要な文化施設です。しかし、最近のデジタル化やスマートフォンの普及に伴い、若者の読書習慣や図書館の利用方法も変化しています。そこで、株式会社アクセスセキュリティは16歳から30歳の若者1,005人に対して図書館の利用実態について調査を行いました。

読書習慣の実態



調査では、若者たちが月にどれくらい本を読んでいるのかを尋ねました。その結果、53.3%の人が「1冊未満」と回答し、定期的に読書をしている人は少数派でした。このデータからも、「活字離れ」が進んでいることが言えるでしょう。ただし、読書をする際、多くの人が「紙の本」を選ぶ傾向が強く、73.4%が紙媒体で読書をしていると答えました。これはデジタルメディアの普及にも関わらず、紙の魅力が根強いことを示しています。

図書館の利用頻度



一方、図書館の利用について質問したところ、最も多いのは「年数回程度」(65.6%)という結果になりました。図書館をほぼ毎日利用している人はわずか1.3%です。このことは、多くの若者が定期的には利用していないことを示しており、図書館の存在意義が問われる背景ともなっています。

図書館利用の目的



図書館を訪れる主な理由について尋ねると、「本を読むため」(54.2%)が最多でした。その他にも、「本を借りるため」(44.3%)や「勉強/仕事をするため」(37.9%)の目的があり、図書館は学習や研究の場としても利用されていることが分かります。

読まれる書籍のジャンル



若者が図書館でよく読んでいる書籍のジャンルでは、65.4%が「小説」と回答し、ファンタジーやミステリーなど多くのジャンルから選ばれていることが分かりました。また、蔵書の質や量には、約80%の人が「概ね満足している」と感じているものの、もっと充実していてほしいという意見も多く見受けられました。

図書館の良い点と悪い点



利用者の声を聞くと、図書館の「良い点」としては「本を無料で読むことができる」(78.6%)や「静かな環境」(54.3%)が上がっていました。しかし一方で、「借りたい本が貸し出し中」という不満もあり、貸し出し手続きを煩雑に感じる声もありました。

若者が求める理想の図書館



若者たちが求める図書館の理想像としては、「手続きを簡略化してほしい」(38.0%)、「リラックスできる施設を整備してほしい」(29.9%)といった声が多くみられました。また、インターネット上での本の予約や配達サービスの導入も求められており、より利便性の高い図書館への期待が寄せられています。

まとめ



調査結果を通じて、若者世代の図書館利用の実態やニーズが明らかになりました。図書館は依然として重要な文化施設でありながらも、現代のニーズに合わせて変化していく必要があるでしょう。これからの図書館がどのように若者たちの期待に応えていくのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社アクセスセキュリティ
住所
東京都中央区日本橋堀留町2-1-8神野ビル2階
電話番号

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