大学生向け起業支援プログラム「STARTLINE」の始動
ANRI(東京都港区)は、大学生や大学院生を対象にした新たな起業支援プログラム「STARTLINE」を発表しました。このプログラムは、2024年12月17日から応募受付を開始し、2025年2月中に選抜される10名の参加者に対して、短期間での事業立ち上げを支援するものです。
背景と目的
近年、若い世代の才能が日本のスタートアップエコシステムには欠かせない要素となっています。しかし、学生が起業に挑戦し成長できる環境は限られており、社会的な常識が起業という選択肢を遠ざける要因となっています。そこでANRIは、潜在能力を発揮できる「きっかけ」を提供するために、「STARTLINE」を立ち上げました。実際に参加者がどのようにして自らのアイデアを形にしていくのか、その過程が非常に重要です。
プログラムの概要
「STARTLINE」は、ANRIのインキュベーション施設「CIRCLE by ANRI」で実施され、選ばれた参加者は当施設でのサポートを受けながら事業アイデアをブラッシュアップしていきます。このプログラムの特筆すべき点は、ANRIからのエクイティ投資が行われないこと。これにより、参加者はプログラム終了後に自由に進路を選択できるため、自身のビジネスを続けることも、他のキャリアを目指すことも可能です。
スケジュール
- - 応募期間: 2024年12月17日〜2025年1月17日
- - オンライン説明会: 2024年12月25日 17:00〜18:00
- - 書類選考・面談: 2025年1月17日〜2月28日
- - プログラム期間: 2025年3月〜12月
支援内容
参加者にはNon-Equityで100万円の設立費用が支給され、CIRCLE内の固定席やイベントへの無料招待、弁護士による無料相談などが提供されます。 また、週3回以上CIRCLEに通い、積極的にイベントに参加できることが条件です。
参加のメリット
プログラムに参加することで、学生は他では得られない実践的な知見や人脈を築く機会を得ます。これらの経験は、将来的なキャリアにおいても貴重な財産となるでしょう。「学生の自発的な価値提供を重視したプログラム」である「STARTLINE」は、参加者一人一人が自らの限界を超えて挑戦する過程をサポートします。
ANRIのビジョン
ANRIは2012年からスタートアップへの投資を行っており、現在では五つのフラッグシップファンドなどを運営しています。「未来を創ろう、圧倒的な未来を」というビジョンの下、幅広いテクノロジー領域への支援を行っています。また、六本木ヒルズには1200平米のインキュベーションオフィスを設置し、起業家と近い環境で事業の準備段階からサポートしています。
まとめ
ANRIの「STARTLINE」は、若い才能のチャレンジを受け入れ、実際にビジネスを立ち上げる経験を提供する貴重なプログラムです。日本にはまだまだ潜在能力を秘めた学生が多く存在します。参加者が自らの道を見つけ、成長するための第一歩を踏み出す手助けができることを心から願っています。このプログラムが多くの学生にとって新しい挑戦の場となることを期待しています。