横浜の歴史的建造物が新たな息吹を吹き込む
2023年に、横浜市中心部に位置する旧横浜市庁舎行政棟が戦後建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に認定されました。この重要な建物は、星野リゾート、竹中工務店、東急、京急電鉄の協力のもと、2026年春に「OMO7横浜」として新たに開業することが決まりました。
歴史的背景
旧横浜市庁舎行政棟は、開港100周年を記念して建設されたもので、戦後の日本近代建築を代表する村野藤吾によってデザインされました。このモダニズム建築は、横浜市のシンボルとして長年地域に根付いてきました。その意匠は、当時の技術や文化を体現したもので、現代においてもその価値は揺るぎません。
新旧融合のコンセプト
横浜市とホテル事業者たちは、旧市庁舎を単に保全するだけでなく、その歴史と記憶を継承することを目指しています。「新旧融合」をコンセプトにしたOMO7横浜では、建物の持つ特性を最大限に生かしつつ、最新のホテルサービスとデザインが融合されます。これにより、訪れる人々に新たな体験を提供し、地域の活性化にも寄与する取り組みが進められています。
このプロジェクトに関し、横浜国立大学の吉田鋼市名誉教授は、旧横浜市庁舎行政棟が地域シンボルとしての役割を果たし、新しいランドマークとなることを高く評価しました。
再生する名建築
具体的には、以下のような施策が行われる予定です。
1.
市民広間大階段の復元: かつて市民が集まった場所を復元。
2.
カフェスペース: 辻晉堂による泰山タイル壁画を活かしたデザイン。
3.
ラウンジとレストランの再利用: 旧市会棟の本会議場を利用し、議場の雰囲気を再現。
4.
ホテルロビーの照明デザイン: 議場の照明をモチーフにしたものへ変更。
5.
客室プラン: 村野藤吾のデザインを取り入れたプランを用意。
これらの施策は、訪れるゲストに歴史を感じさせるとともに、現代的な快適さを提供することを目指しています。
OMO7横浜の特徴
「OMO7横浜」は、カフェやレストランを備えたフルサービスのホテルです。既に日本各地で展開されているOMO7ブランドに続く4つ目の施設として、横浜の新たな魅力を発信します。旅行者向けには、地域の知識を持った「OMOレンジャー」が案内し、ディープな情報を提供する「ご近所マップ」も用意されています。これは、ガイドブックには載っていない横浜の新たな魅力を発見する手助けとなることでしょう。
予約受付は2025年10月から開始され、横浜市の関内駅からのアクセスも非常に便利です。
まとめ
歴史的な建物が新しい用途を持ち、横浜市の観光資源として再生されることは、地域にとっても重要な意義があります。OMO7横浜の開業は、ただの宿泊施設にとどまらず、横浜の文化や歴史を未来に伝えていく拠点となるでしょう。新旧の魅力が交差するこの場所で、訪れる人々がどのような経験をするのか、期待が膨らみます。