北陸コカ・コーラ、クラウドの力で業務基盤を刷新へ
北陸コカ・コーラ、クラウドの力で業務基盤を革新
2023年7月29日、北陸コカ・コーラボトリング株式会社が、IT基盤の刷新に向けて日本オラクルの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用したことを発表しました。このプロジェクトは、基幹業務のクラウド化及び業務の可用性を強化することを目的としています。
プロジェクトの背景
北陸コカ・コーラボトリングは、2009年から「Oracle Exadata Database Machine」を活用して、長年にわたり飲料の製造・販売に携わってきました。ですが、老朽化したハードウェアやレガシーなアーキテクチャが業務の妨げになっており、特に災害による業務継続性が求められる局面では、大きな課題を抱えていました。
実際、2024年に能登半島で発生した地震は、災害対策の強化や地域社会に安定したサービスを提供する体制作りの必要性を一層浮き彫りにしました。このような中で、今後の業務の発展に向けて、IT基盤のクラウド化を進める必要性が高まりました。
クラウド移行の詳細
北陸コカ・コーラボトリングは、「Oracle Exadata」に加え、「Oracle Cloud VMware Solution」を利用してシステムを移行することを決定しました。これにより、システムの冗長性や災害対策力が大きく向上します。特に、東京と大阪の2リージョンを通じて安定性を確保することが見込まれています。
現在、約150台の仮想サーバーを「Oracle Cloud VMware Solution」へ、2台の「Oracle Exadata」を「Oracle Exadata Database Service」へ移行しており、基幹システムの本稼働は2026年2月を予定しています。将来的には、より効率的な運用へ向けた使い勝手の良い環境への移行も目指しています。
業務効率の向上と未来展望
このプロジェクトで期待される効果の一つは、IT部門の業務効率の大幅な向上です。ハードウェアの運用や監視作業が不要になることで、関連する工数を削減することができます。これにより、企業全体の生産性を向上させ、急速に変化する市場ニーズにも迅速に対応できるようになります。
実際、代表取締役社長の井辻秀剛氏は、「IT基盤の進化が不可欠」とし、「Oracle Cloud Infrastructure」を活用することによって、リフレッシュメント事業環境の変化に柔軟に対応できる体制が整ったと述べています。加えて、デジタル技術を使ったリアルタイムな情報活用やシステムの基盤を持続的に提供することにも力を入れていく考えです。
企業の使命とビジョン
北陸コカ・コーラボトリングは、富山・石川・福井の北陸3県及び長野県を対象に、260以上の製品を展開し、年間2130万ケース以上の販売を記録しています。自動販売機を通じて地域にリフレッシュメントを届けることを使命としており、データドリブンな経営体制を整えることで、さらに効率的なサービス提供を目指しています。今後のクラウド化によって、より一層地域に根づいた企業として成長していくことが期待されています。
まとめ
北陸コカ・コーラボトリングのクラウド化は、地域に密着した企業としての活動を今後の変化に柔軟に適応させる重要なステップとなります。業務基盤の革新がもたらす多様な利点を通して、同社はさらに多くの顧客に選ばれる存在であり続けることでしょう。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666