名古屋市消防局が多言語通訳サービスを導入、外国人観光客への安心感を強化

名古屋市消防局が多言語通訳サービスを開始

名古屋市の消防活動を支えるため、株式会社グローバルキャストが新たに多言語通訳サービスを提供することが発表されました。このサービスは、消防局が設置した防災指令センターや災害現場において、外国人観光客を含めたすべての人々に対して、迅速かつ的確な情報伝達を実現する目的で導入されます。

増加する訪日外国人観光客

近年、日本を訪れる外国人観光客は急増しており、2017年には前年比で約470万人も増加し、過去最多の2869万人に達しました。このような背景から、名古屋市においても外国からの観光客が増加しており、消防においても多言語対応の必要性が高まっています。この流れを受け、名古屋市消防局は多言語通訳サービスの導入を決定しました。

24時間体制の多言語コールセンター

グローバルキャストが提供する通訳サービスは、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の5言語を24時間365日体制で利用することができます。加えて、タイ語やベトナム語の通訳もサポートされるため、さまざまな国の観光客が安心して利用できる環境が整います。

災害時の安心と迅速な対応

このサービスの導入により、外国人観光客が緊急時に直面する「緊張感や不安」を軽減することが期待されます。特に、訪日外国人が増えている中で、迅速な通訳が必要となる場面が増えることが予想され、それに対応する体制が確立されることで、名古屋市の安心感がさらに高まることでしょう。

国の方針と連携

総務省消防庁は、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、全国すべての自治体で3者間同時通訳による119番の多言語対応を推進しています。この国家方針を受けても、名古屋市の取り組みは重要な一環として位置付けられており、グローバルキャストはそのサポートを行っています。

会社概要

グローバルキャストは、業種特化型のBPOサービス事業を展開しており、ダイレクトマーケティング、コンタクトセンターソリューション、多言語コミュニケーション、デジタルマーケティングなど幅広い分野での専門的なサービスを提供しています。2008年に設立され、名古屋市中区に本社を構えるこの会社は、観光業が盛んなこの地域において、さらなる成長が期待されます。

社長の川口英幸氏は、「私たちのサービスが名古屋市の安全に貢献できることを嬉しく思います。外国人のお客様が安心して訪問できる環境を整えるために、全力を尽くしていきます」と語っています。これにより、観光客は名古屋を訪れる際の安心感を持てることでしょう。名古屋市もの防災体制が国際的な基準に近づくことは、地域の魅力向上にもつながります。今後、訪日外国人に対する安心でスムーズな対応が期待されます。