RPA技術が保険業界のバックオフィス業務を変革する事例

RPAによる保険業界の効率化

最近、保険業界においてRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）の導入が進んでいます。その中でも、ユーザックシステム株式会社が提供するRPAツール「Autoジョブ名人」を活用し、保険代理店のREAL LIFE株式会社が実現した業務効率化が注目を集めています。

背景と課題

REAL LIFE株式会社は、大阪に本社を置く独立系の総合保険代理店で、32社以上の保険商品を扱っています。顧客からのニーズに応えるために営業担当者を増やしていく中で、バックオフィス業務の負担が増加し、手作業による見積もり作成に多くの時間を費やしていました。見積もり一件につき、4社分の保険会社のシステムにアクセスし、手動で情報を入力する必要があり、業務の非効率を引き起こしていました。これを解決するために、REAL LIFEはRPAの導入を決定しました。

導入したシステムの具体的な特徴

ユーザックシステムが提供する「Autoジョブ名人」を基に、株式会社アイリックコーポレーションがカスタマイズした「火災保険RPA見積システム」を導入しました。このシステムは、保険会社ごとに異なる見積もり作成プロセスを一元化し、専用のヒアリングシートを利用することで、自動的に見積もりを生成する機能を持っています。

作業時間の削減

このシステムの導入によって、見積作成に要する時間は驚異的に短縮されました。従来は全て手動で行っていた見積もり作成が、約75%の時間削減を実現。これにより営業担当者は顧客対応や提案内容の戦略的検討により多くの時間を割くことができるようになり、業務の効率化だけでなく、営業力の向上にも寄与する結果となりました。