Z世代へアプローチするサウナの新展開と地域活性化

近畿大学経営学部の岩井ゼミと共同で実施されたイベントが話題を呼んでいます。テーマは「Z世代にささるサウナの広報活動」。これは、オーエス株式会社が運営する「わがまちサウナ大阪野田」が、若年層顧客の獲得を目指して実施したものです。

コラボレーションの背景

「わがまちサウナ大阪野田」は、2024年3月に開業し、特に20代から30代の若者に人気があります。このサウナでは、地元の飲食店と連携してオリジナルドリンクを開発したり、SNSを通じてのPR施策を進めたりしています。その中で、近畿大学の学生たちと協力し、Z世代に特化した新たな広報活動の試みが生まれたのです。

2024年のクリスマスイベント

2024年12月24日（火）、このコラボレーションの一環として、サウナでクリスマスイベントが開催されました。学生たちは「自分磨き」をテーマにしたイベントを提案し、参加者が「自分史上最高の男へ」成長するための体験を提供しました。

イベントの内容には、学生オリジナルの名言カードや、ロウリュ（お湯をかける儀式）、簡単な筋トレのメニュー、美容と健康に良い食材の紹介が含まれており、参加者の動機付けをしっかりと行いました。

若者の支援と反響

このイベントは、単に賑やかしではなく、実際の集客にも成功しました。学生が行ったインスタグラムでの告知は高い反響を呼び、告知後には多くの問い合わせが店舗に殺到しました。特に、ロウリュの時間帯には通常の約1.8倍の集客を達成。このように、リアルとデジタルを融合させた戦略が功を奏したのです。

学生たちの学び

企画した学生たちは、この経験を通じて様々な重要なスキルを身につけました。アイデアの創造力やイベントの実行力、データ分析力が高まり、柔軟な思考力を得ることで、サウナ業界に新しい切り口からアプローチすることができました.

また、地域活性化という観点からも、サウナを通じて地域のつながりを強化しようという意識が芽生えたことでしょう。今後もこの取り組みが継続されることで、さまざまな新しい価値が創造されていくことが期待されます。