幹細胞培養液と未来
2019-05-13 19:03:59

ヒト幹細胞培養液の革新:RemyBio社が拓くアンチエイジングの可能性

ヒト幹細胞培養液の可能性:RemyBio社の挑戦



近年、再生医療の進歩に伴い、ヒト幹細胞培養液が美容業界や医療分野で注目を集めています。2015年の再生医療新法施行を機に、バイオ企業による幹細胞治療剤開発競争が激化。その流れを受け、幹細胞培養液を化粧品原料として活用する企業も増加しました。多くの企業が幹細胞そのものの研究開発に注力する中、RemyBio社は培養液に着目し、その可能性を追求しています。

RemyBio社は、ヒト幹細胞培養液中に豊富に含まれるエクソソームに注目。同社の研究によると、RemyBio社の培養液に含まれるエクソソームは、他の培養液のエクソソームよりも優れたアンチエイジング効果を示すことが判明しています。さらに、培養過程で特定の刺激を与えることで、美肌や発毛促進など、目的に応じた生理活性物質のプロファイルを調整できることも明らかにしました。

独自の技術と将来展望



RemyBio社とアンチエイジング社は共同で、幹細胞培養液由来エクソソームの抽出技術、そしてその活用法を開発。エクソソームをリガンドやDDSとして活用することで、化粧品原料はもちろん、将来的には医薬品への応用も目指しています。現在、日本の医療機関と連携し、特定疾患治療薬の研究開発も進めています。

RemyBio社の創設者である李ドンヒ博士は、早くからヒト幹細胞培養液の化粧品原料としての可能性に着目。2008年には韓国で、2012年には日本で、それぞれ基準を満たしたヒト幹細胞培養液を上市するなど、この分野のパイオニア的存在です。

再生医療を身近に



幹細胞そのものの利用と比較して、培養液は実用化のハードルが比較的低いため、優れた生理学的活性を活かした医薬品開発が期待できます。RemyBio社は、最先端科学の恩恵である再生医療をより身近なものにすることを目指し、事業を展開しています。

RemyBio社の技術革新がもたらすもの



RemyBio社の技術は、化粧品業界に留まらず、医療分野にも大きなインパクトを与える可能性を秘めています。エクソソームの活用は、アンチエイジングのみならず、様々な疾患治療への応用も期待され、今後の研究開発の進展に注目が集まります。

今後の展開



RemyBio社は、今後も研究開発を継続し、より安全で効果的なヒト幹細胞培養液の開発に尽力していくとのこと。その取り組みは、再生医療の未来を大きく変える可能性を秘めていると言えるでしょう。

※エクソソーム:細胞から分泌される微小な膜小胞。様々な生理活性物質を含み、細胞間情報伝達に関与する。

※生理活性物質のプロファイル:幹細胞培養液中に含まれる様々な生理活性物質(成長因子、エクソソームなど)の組み合わせと量的なバランス。

※リガンド:細胞表面の受容体に結合し、細胞機能を変化させる物質。

※DDS(ドラッグデリバリーシステム):薬物や物質を体内の特定部位に効果的に送達する技術。

会社情報

会社名
アンチエイジング株式会社
住所
東京都港区南青山3-4-6AOYAMA346 3F
電話番号
03-3478-0248

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