デジリハが経済産業省の支援を受け国際展開へ
株式会社デジリハは、経済産業省の令和6年度ヘルスケア産業国際展開推進事業に採択されることが決まりました。この事業は、国の高い競争力を持つ医療や介護などのヘルスケア関連企業が、海外進出を図るための基礎調査や実証調査に必要な費用を補助するものです。この支援を受けて、デジリハは特にインドにおけるリハビリテーションへの新しいアプローチを推進することを目指しています。
インドにおけるリハビリテーションの現状
近年、インドの障害有病率は急激に上昇しており、その影響でリハビリテーションのニーズも高まっています。しかし、地理的・経済的な格差が障害児者が適切なケアを受けることを難しくしているのが実情です。コミュニティベースドリハビリテーション(CBR)はその解決策とされていますが、予算的な制約から進展が見られない状況です。
デジリハはこの問題に対し、特殊で高価な機材を必要としないリハビリテーションDXツールを提供します。小型のセンサーとPC、インターネットを駆使した方法で、障害の特性に応じた個別最適化が可能です。このシステムを利用することで、CBRトレーニングを円滑に進め、インドでのリハビリ課題の解決を図る予定です。
デジリハの取り組みとビジョン
デジリハは「リハビリを、アソビに」をビジョンに掲げ、誰もが手軽にリハビリを受けられる環境を整えることを使命としています。2021年から提供を開始したデジリハは、2024年8月時点で全国約100箇所の医療機関や特別支援学校で導入されています。さらに、専門人材の不足という課題を解決するためのワークショップ「デジリハACADEMY」を2023年から始め、参加者に実践的なスキルを提供しています。
今後、デジリハは使用データの蓄積を進め、それを基にしたリハビリテーションの評価や改善に向けたアプリケーションの開発を計画しています。これにより、誰でも根拠に基づいたリハビリを提供できる社会の実現を目指します。
まとめ
デジリハが経済産業省の支援を受けることで、インドにおけるリハビリテーションの新たな可能性が広がります。障害児者が適切なケアを受けられる環境が整えば、彼らの生活の質が向上し、社会全体に良い影響を与えることでしょう。デジリハの取り組みに期待が寄せられています。