概要
2026年2月24日、株式会社日経BPが発表した「パートナー満足度調査2026」では、ITサービスやソフトウェアの企業評価が行われました。これにより、セキュリティや脅威対策の分野では首位が交替したことが明らかにされたのです。この調査は、システムインテグレーターや販売代理店を対象とし、28回目を迎えました。
調査の背景
近年、物価高騰や円安の影響を受け、IT製品やサービスの価格が上昇しています。このため、パートナー企業は価格競争力を重視する傾向が強まりつつあります。また、人工知能(AI)機能を盛り込んだ製品が増えている中で、パートナー企業はその訴求に対して慎重な意見を持つようになっています。これは、AIの過剰な訴求が商材売り込みの際に混乱を招いているとの声を反映しています。
評価軸と各部門の評価
調査は「サーバー」「ネットワーク機器」などのハードウェアから「クライアント管理・統合運用管理ソフト」に至るまでの9部門を対象としており、5つの評価軸で満足度が問われました。これらの軸は以下の通りです:
1. 製品
2. 価格競争力
3. 収益性
4. 技術支援/情報提供
5. 納期対応
ランキング結果
各部門で満足度1位を獲得した企業は次の通りです:
- - サーバー: デル・テクノロジーズ
- - 法人向けPC: レノボ・ジャパン
- - クラウド基盤サービス: アマゾン ウェブ サービス ジャパン
- - ネットワーク機器: ヤマハ
- - セキュリティー・脅威対策: キヤノンマーケティングジャパン
- - クライアント管理ソフト: Sky
- - クラウド情報系サービス: サイボウズ
- - 基幹業務ソフト: オービックビジネスコンサルタント
- - 業務効率化ソフト: サイボウズ
価格競争力の重視
調査によると、IT製品やサービスの価格上昇がパートナー企業の間で「価格競争力」を重要視する動きを強化しました。特に、クラウド情報系サービスでは、価格重視の姿勢が高まり、2024年には64.5%、2026年には65.3%と高い水準を維持しています。
AIに対する不満の声
また、AI商材に対する過剰な訴求がパートナー企業に不満をもたらしています。「AIの訴求が目立ちすぎる」といった意見が多く、売り込む側のパートナー企業は、顧客の期待と商材のマッチングに苦慮している現状があります。技術支援や活用事例のプレゼンテーションが不十分であるとの声も聞かれ、AIの活用に関してはさらなる進化が求められています。
調査詳細
「パートナー満足度調査 2026」は、258件の有効回答をもとに実施されたもので、9つの製品・サービス部門それぞれについて独自にスコアを算出しました。この調査は毎年実施されており、IT業界に重要な洞察を提供しています。
結論
今回の調査結果は、IT業界の現状を映し出す重要なデータとなり、価格に対する厳しい目線やAI技術に対する期待と現実のギャップを示しました。今後、このようなトレンドをどう活かし、企業が競争力を決定づけるのかが注目されます。