橋田壽賀子の名作「かたき同志」が再演
2025年、ついに橋田壽賀子が手がける名作舞台「かたき同志」が石井ふく子の演出のもと、藤山直美と高島礼子という豪華キャストで帰ってきます。この公演は1985年に初演され、以降多くの再演を重ねてきた人気作品です。
公演の概要
公演は、2025年8月30日から9月21日まで大阪・新歌舞伎座にて開催されます。入場料金は、1階席が13,000円、2階席が7,000円、3階席が3,500円、特別席は14,000円と、さまざまな価格帯が用意されています。一般発売は2025年6月23日から始まる予定なので、是非お見逃しなく。
あらすじとキャラクター
物語の舞台は、川を挟んで並ぶ酒場「ひさご亭」と「越後屋」。藤山直美が演じる女将・かめは、一人息子の清太郎を愛する母親。一方、高島礼子演じる女主人・お鶴は、一人娘のお袖と旗本三男坊との結婚を願う母親です。
この二組の母親は、互いに育ちや性格が異なるため、初めは対立します。息子と娘の結婚を巡るいざこざから、大喧嘩へと発展。それでも愛情あふれる言葉や、笑いを交えたシリアスな展開が待っています。
感情移入する母親たち
「かたき同志」は、親子の情愛をテーマにした作品であり、子供に対する思いの強さが特徴です。かめとお鶴は、最初は敵対的な関係にありますが、次第に互いを理解し合い、やがて「同志」となるプロセスが描かれます。この過程は、観客に感動的なメッセージを届け、笑いと涙を誘います。
藤山直美と高島礼子の初共演
今回の上演では、前回もかめ役を演じた藤山直美さんと、新たにお鶴役を演じる高島礼子さんの初めての共演が見どころの一つです。二人の間には化学反応が生まれ、舞台上に新しい火花を散らすことでしょう。藤山さんは石井ふく子演出に感謝し、高島さんとともに喜んでもらえる作品を作りたいと熱い意気込みを語っています。
石井ふく子の思い
演出を担当する石井ふく子さんは、この作品の魅力を「母親同士の深い愛情と意見の衝突」を挙げています。彼女は、「観客の皆さんに、親子の絆について考えながら、楽しく観劇してもらいたい」と語り、作品にかける熱意が伝わります。
まとめ
「かたき同志」は、橋田壽賀子特有の人間味あふれるストーリーと、心に響くセリフが多く散りばめられた舞台です。感動と笑いが織り交ざるこの作品を見逃さないように、しっかりとスケジュールをチェックしてください。