株式会社Relicが新設したグローカルイノベーション事業部の狙いと実績
株式会社Relicは、東京都渋谷区に本社を置く事業共創カンパニーです。このたび、地方発の起業や新規事業開発、さらにはイノベーター人材育成を支援する新組織「グローカルイノベーション事業部」を設立しました。この活動を通じて、地方のイノベーションエコシステムの強化と課題解決を目指しています。
発足の背景
日本は「課題先進国」として知られており、少子高齢化や人口減少、都市への人口集中といった深刻な問題に直面しています。特に地方ではこれらの問題が顕在化しており、地域経済の活性化が急務です。しかし一方で、地方には潜在的な資源と魅力が豊富に存在しています。Relicはこの課題を解決し、地方の資産を最大限に活かすためのアプローチを強化することを決定しました。
同社はこれまで、全国16か所の地方拠点を拡大し、地域の教育機関や自治体とパートナーシップを結び、新規事業支援に取り組んできました。今後は、「グローカルイノベーション事業部」を中心にこれらをさらに強化し、地方特有のニーズに応えるための専門的な支援を提供する方針です。
活動内容
新設された「グローカルイノベーション事業部」では、4000社以上、20000件以上の新規事業開発の実績を基に、地方に特化した持続可能な事業創出を目指しています。具体的な活動内容としては、次のような支援が考えられています:
- - 事業開発支援:地方企業や金融機関、教育機関と連携し、新たな事業モデルの構築をサポート。
- - ワークショップや研修の実施:地域の人材育成を図るための教育プログラムを提供し、最新のビジネススキルを身に付けさせる。
- - コミュニティ形成支援:地域内のイノベーター同士が交流し、アイデアを共有する場を創出。
- - DX(デジタルトランスフォーメーション)支援:地域企業のデジタルシフトを促進し、競争力の向上を図ります。
これらの取り組みにより、地域の特性に応じた価値ある事業の創出が期待されています。また、新たな取り組みの第一弾として、地方課題解決に特化した事業開発パッケージも計画中です。
実績の一例
これまでの活動を振り返ると、島根県松江市との事業連携協定の締結や、沖縄型スタートアップ拠点化推進事業における実践プログラムの運営など、多くの実績があります。このような実績は、地方経済の振興やイノベーター人材の育成を推進する上で重要なステップとなっています。
さらに、愛知県名古屋市とのスタートアップサポートコミュニティ形成や、九州大学ビジネス・スクールでのイントレプレナー養成講座の開講など、全国の各地域での取り組みが存在します。これらの活動は、地方に根差したビジネスモデルの創出に向けた重要な役割を果たしています。
大西圭佑事業部長のビジョン
グローカルイノベーション事業部を率いる大西圭佑氏は、地域の持つ魅力や資産を最大限に活用し、持続可能な新規事業の創出を追求しています。「地方には多くの可能性があり、それを引き出すためには、専門的な人材が必要です。」と述べ、地域への深い理解と専門知識を持った人材の育成が今後の課題であることを強調しました。
まとめ
株式会社Relicが展開する「グローカルイノベーション事業部」は、地方からの新しい事業創出とイノベーター人材育成に特化した支援を行っています。その目的は、地域に根差した持続可能な文化を育むことです。今後の地域発のイノベーションに期待が寄せられています。