NIKI、ニューアルバム『Buzz』をリリースし新たな音楽の旅へ

NIKI（ニキ）は、昨年リリースされたアルバム『Nicole』から一転し、新しいアルバム『Buzz』を発表しました。彼女は、アメリカで活躍するインドネシア出身のシンガーソングライター兼プロデューサーとして、88risingを代表するアーティストの一人です。新作のタイトルトラック『Buzz』に合わせて発表されたミュージックビデオは、アイザック・ラヴィシャンカラが監督を手掛け、恋愛の高揚感や緊張感をユーモラスに表現しています。ブンブンと鳴き声を上げるミツバチや、弾けるギターアンプの音が、彼女の新たな旅の始まりを声高に告げています。

NIKIは、アルバムのタイトルを当初、春に見られる新芽にちなんで考えており、本作には彼女の未体験の感情が詰まっています。既にリリースされている楽曲には、恋愛模様を描いた「Tsunami」、占星術からのインスパイアを受けた「Blue Moon」、キャッチーなリードシングル「Too Much Of A Good Thing」があります。そして、シンガーソングライターとしての敏感な感性を活かし、彼女は来年の3月まで大規模なワールドツアーを実施する予定です。

25歳のNIKIは、自身のアイデンティティを探し求めながら、心の奥からあふれ出る衝動から『Buzz』を制作しました。このアルバムには、厳しい本音や心の葛藤、希望の光が明確に表現されています。彼女は、友人たちと囲む焚き火の温もりにも似た楽曲を創り出し、その過程で新たな自分と出会ったのです。「私はアイデンティティ危機に陥っていました」と彼女は語ります。NIKIの音楽には、聴く者が自身を見つめ直すきっかけを与えてくれる力があります。

NIKIの音楽キャリアはジャカルタの高校時代から始まりました。英語の授業で恋をテーマにした詩を書き、YouTubeにアメリカンポップのカバーを投稿。彼女の曲「I Like U」がバイラルヒットし、彼女の名前は瞬く間に広まります。その後、リッチ・ブライアンとのコラボレーションやテレビ番組での演奏など、彼女の公演は国際的に注目されるようになります。彼女は、全世界で30億回以上のストリーミング再生を達成し、数々の大規模イベントでもパフォーマンスを行っています。

アルバム『Buzz』のアプローチは、これまで以上に親密で、感情豊かな内容に仕上がっています。彼女は過去の著名な女性アーティストに影響を受け、ジョニ・ミッチェルをはじめとするアーティストたちを指針に、自らの独自のスタイルを模索しました。プロデューサーには、現代を代表するシンガーソングライターたちとともに楽曲を制作してきたメンバーを迎えています。

このアルバムには、夢追う若い女性NIKIの知性と情熱が込められています。『Buzz』は、彼女自身の成長の記録であり、新たなチャプターを開く作品であると言えるでしょう。そしてNIKIは、今後も新たな道を切り開いていくことが期待されます。彼女の音楽には、世代を超えた魅力があり、多くのファンに愛され続けることでしょう。

【About NIKI】
シンガーソングライター兼プロデューサーのNIKIは、インドネシア出身で、2017年から本格的に音楽キャリアを開始しました。90年代のR&Bやネオソウルに深く影響を受け、彼女の楽曲にはそのエッセンスが色濃く反映されています。彼女は、世界中でのライブパフォーマンスや、YouTubeでのアコースティックギター演奏を通じて、多くのファンを魅了しています。

【About 88rising】
88risingは、アジア系アーティストをサポートするアメリカの音楽レーベルで、国際的に展開しています。彼らはアジア系アーティストの音楽プロデュースやメディアプラットフォームの運営を通じて、アーティストの才能を世界に広げています。