アスクル株式会社は、12月4日より新たな商品として、廃棄されるはずだった端材を応用した養生テープ(P-カットテープ)と両面テープを販売開始します。この革新的な取り組みは、サステナブルな製品を求める消費者のニーズに応えるもので、テープ業界では非常に珍しい商品になります。この新商品の開発には、東京都品川区に本社を置く株式会社寺岡製作所が協力しており、商品廃棄ロス削減のための取り組み「Go Ethical」の一環として位置づけられています。
通常、テープの製造過程で発生する端材は廃棄される運命にありますが、アスクルはその端材に注目。一連のプロセスを通じて、この端材を有効活用し、安全性の高い製品へと昇華させることに成功しました。この商品は、従来のテープ製造で得られる高効率な原反ロールをつなぎ合わせることから生まれ、製品としての価値が直接反映されています。
新しい養生テープ(P-カットテープ)には、つなぎ目が1カ所含まれています。このつなぎ目部分は、使用する際の注意が必要であり、商品パッケージ上にその旨が強調されています。こうした配慮は、環境にやさしく、エシカルな選択肢を求める現代の消費者に対して魅力的な提案となるでしょう。
商品カテゴリには、養生テープや両面テープがありますが、両面テープについても製造過程で発生する短尺品を活用しており、残った短尺品同士を接着し、規格品として完成させています。これにより、クオリティを損なわずにサステナブルな製品を提供することが可能となりました。
アスクルの「Go Ethical」プロジェクトは2019年にスタートし、そこから多くの廃棄を削減するための活動が展開されています。特にこの取り組みは、低価格で市場に流通させることを目指しており、環境問題に敏感な現代人にとって魅力的な選択肢となることでしょう。累計では192万個以上の廃棄削減を達成し、多数のブランドがこの活動に賛同しています。
アスクルは今後も、エシカルなeコマースや持続可能な社会を目指し、消費者と企業が共に発展できるような商品やサービスの充実に努めていくとしています。この新たな取り組みは、環境保護と経済活動の両立を図る、現代に即したアプローチといえるでしょう。
新商品の詳細は、アスクルの公式サイトおよびLOHACOで確認できます。興味のある方はぜひチェックして、サステナブルな商品を取り入れてみてはいかがでしょうか。