AIを駆使した革新的なシステム開発
株式会社スパイクスタジオ(東京都港区、代表取締役社長:黒柳茂)は、2025年6月に株式会社Circloop(東京都港区、代表社員:中村周太)との共同により、生成AIを全面的に活用したシステム改修を開始しました。この新しい取り組みによって、開発業務の80%以上をAIが担うことで、従来よりも約1.3倍のスピードで改修を進めることに成功しました。
背景:従来の開発手法の課題
ソフトウェア開発は長年の課題として、大きな工数と時間的負荷を抱えています。特に、プロジェクト管理においては、要件を具体化するための時間や労力がかかり、進行に対する遅れが発生しやすい状況です。また、エンジニアリング領域でも、コーディングなどの日常業務に加え、技術負債やアーキテクチャの見直しが開発スピードを圧迫しています。このような背景の中、企業は人員増強や過度な残業によって課題に対処してきましたが、依然としてコストと負担の増加が一因となっていました。
AIを取り入れたシステム改修の内容
スパイクスタジオの新たなシステム改修プロジェクトでは、プロジェクト管理とエンジニアリングの各領域に生成AIを導入しました。
プロジェクト管理の自動化
- - モック作成をAIが自動化し、開発要件や機能要求書といった文書をサポート。
- - タスク進行管理や進捗レポートもAIが代行。
エンジニアリングの効率化
- - コーディング業務はAIにより実施。
- - アーキテクチャの再設計・実装もAIの助けを借りて効率化。
- - コードレビューやテストケースの生成もAIで行い、作業を効率化。
これにより、当初12週間かかる予定だった工程を2週間も前倒しで終え、開発スピードは約1.3倍に向上しました。特に、要件を簡潔にまとめることで、実際の画面を約3時間で表示することができるようになり、高速なPDCAサイクルを回すことが可能になりました。
スパイクスタジオの開発の特徴
AIを中心に据えた開発フローによって、要件定義から納品までのスピードと質が大幅に向上します。具体的には、実際の画面を瞬時に確認しながら要件を修正し、柔軟に対応できる体制を整えています。定期的な打ち合わせも週2回行い、迅速な開発を実現、業務に最適なシステムを最短時間で導入可能にしました。
クライアントからの評価
クライアント企業である株式会社Circloopの代表、中村周太氏は「スパイクスタジオは単なる受託開発の企業ではなく、伴走してくれるパートナーでした」と述べています。開発の80%がAIによって担われる驚くべきプロセスでありながら、最終的な品質確認は人の手によって行われるため、安心してプロジェクトを進められるとのことです。特に新しいダッシュボードの効果として、CO₂削減量など環境負荷低減の“見える化”を実現し、ユーザーの行動に変化が生まれたと語っています。
今後の展望
これからもスパイクスタジオはAIを基盤とした開発手法を進化させ、自動化や高速化を推進していきます。さらにはAIエージェントを導入し、日本全体の生産性向上に寄与することを目指しています。進化を遂げる開発の未来にご注目ください。