フォントワークスがMoolongTypeと提携し新たなフォントを発表

フォントワークスがMoolongTypeと提携

フォントワークス株式会社は、書体デザイナーの木龍歩美氏が設立したタイプファウンダリMoolongTypeと提携し、年間定額制フォントサービス「フォントワークス LETS」と「学生向けフォントワークス LETS」に新たに6書体を追加しました。特に注目を集めているのが、チョコレートペンで書いたようなデザインが特徴の仮名フォント「MLチョコレート」です。今回のMoolongTypeからの書体提供は初の試みです。

MoolongTypeとは？

2021年に設立されたMoolongTypeは、木龍氏の独自の視点からデザインされたフォントを提供しています。木龍氏は日本大学芸術学部を卒業後、砧書体制作所での経験を経て独立しました。彼の作品である「Moolong トカツキ」は、2023年の日本タイポグラフィ年鑑でベストワークに選ばれるなど、そのクオリティも高く評価されています。

MLチョコレート：遊び心満載のフォント

新たに追加された6書体の中でも、「MLチョコレート」は特に個性的です。3種類のウエイト（Regular、SemiMelt、Melt）から選択でき、これらは溶けていくチョコレートのような太さの変化を実現しています。このフォントは、動きのある表現を可能とするバリアブルフォントとして提供されています。木龍氏が「ちょっとした遊び心を込めたい」として作成したこのフォントには、特別な記号として「指ハート」が収録されており、バレンタインシーズンにぴったりのデザインと言えるでしょう。

カラーフォント版「MLトカツキかな」の魅力

さらに、フォントワークス LETSでは、「MLトカツキかな」のカラーフォント版も提供されています。丸みを帯びた線と鋭い先端が特徴のこのフォントは、目を引くロゴや見出しに最適です。また、視覚的なインパクトが求められるの目的に特化したデザインで、色の組み合わせが魅力的な立体感を演出します。カラーフォントは、各エレメントに異なる色やテクスチャを適用できるため、制作の幅が広がります。

現在の提供書体

フォントワークス LETSおよびFONTPLUSでは、以下の書体が提供されています。

- フォントワークス LETS／学生向けフォントワークス LETS（全6書体）

- MLチョコレート Regular
- MLチョコレート SemiMelt
- MLチョコレート Melt
- MLチョコレート VF
- MLトカツキかな R
- MLトカツキかな Color

- FONTPLUS（全4書体）

- MLチョコレート Regular
- MLチョコレート SemiMelt
- MLチョコレート Melt
- MLトカツキかな R

フォントを楽しむ新しい可能性

フォントワークスの新しい書体は、見た目だけでなく、デザイン制作ワークフローにも新たな風を吹き込むものです。バリアブルフォントの機能は、プロのデザイナーだけでなく、一般のユーザーにも使いやすく、さまざまな表現を可能にしています。この新たな展開により、フォントの楽しみ方が広がるでしょう。

フォントワークスが提供する新しいフォントに、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

フォントワークスやその関連サービスの詳細については、公式サイトでの確認をお勧めします。