岡山大学発のベンチャー企業ABABAが18.2億円の資金調達を達成し採用支援に革新をもたらす

岡山大学のベンチャー企業ABABAが資金調達成功

岡山大学から生まれたベンチャー企業、株式会社ABABAは2025年3月7日にシリーズBラウンドで12.5億円の資金を調達したと発表しました。この結果、同社の累計調達額は18.2億円に達し、就職活動の革新を加速するための新たなシーズンを迎えました。

ABABAは、新卒採用を支援するプラットフォーム「ABABA」を運営しており、最終面接を通過した学生のみが、その企業との直接的なコンタクトを取ることが可能です。これによって、企業は採用活動の効率を高め、学生にとっては内定獲得のチャンスを広げる新しい形の採用プラットフォームが実現されています。従来の採用方法に変化をもたらすこのサービスは、学生にとっても画期的な選択肢となり得るでしょう。

AIによる新サービス「REALME」

さらに、2024年11月には新たな就活支援サービス「REALME」がリリースされました。このサービスは、ABABAを通じて蓄積された7万人以上の就活生の最終面接データを基に、AIが模擬面接を実施します。この約20分の模擬面接では、新卒採用で重要視される35の要素と14の能力が点数化され、学生は自分自身のスキルを客観的に把握できます。また、志望企業の最終面接を通過した先輩学生との比較フィードバックも可能で、多くの学生がすでにこのサービスを活用しています。実際、正式リリースから3か月で登録者数は3万人を超え、その人気ぶりが伺えます。

今後の展望

ABABAの代表取締役社長であり、岡山大学大学院生でもある久保俊貴氏は、資金調達によって既存事業の成長を促進し新たなサービス開発を加速していく意向を示しています。特に、2026年春に卒業する学生向けにサービスの充実を図っていくことで、より多くの学生が自分に合ったキャリアを選べる環境を整えることを目指しています。彼は「就職活動のあり方に革新をもたらし、企業と学生の最適なマッチングを実現する」と語り、今後の挑戦に期待を寄せています。

このように、岡山大学と株式会社ABABAの取り組みが地域と大学の関係をより強固にし、就職活動の新たなスタイルを作り上げていくことが期待されます。今後の進展に注目が集まります。