フジテック、ロンドンの再開発に参画
フジテック株式会社は、英国法人Fujitec UK Ltd.を通して、ロンドンに位置する新たなオフィスビル「60 Gracechurch Street Project」に向けて、エレベータとエスカレータを総計26台受注したことを発表しました。このプロジェクトは、大林プロパティズUKによる歴史ある金融地区ロンドン・シティでの再開発であり、2029年の完工が予定されています。
「60 Gracechurch Street Project」の詳細
本プロジェクトでは、フジテックが納入するエレベータは22台、エスカレータは4台となります。この中には、フジテックとして英国初の2階建てエレベータ(ダブルデッキエレベータ)も含まれています。ダブルデッキエレベータは、その特長として、一度に二つのキャビンで利用者を運ぶ高い輸送能力を有しており、オフィス内での迅速な移動を可能にします。
「60 Gracechurch Street Project」は、地下2階、地上36階の構造を持ち、約39,900㎡の貸床面積が確保されています。用途はオフィスや商業、さらには屋上庭園など多岐にわたります。特に、都市の中心部に位置するこのビルは、都市の活気を感じさせる重要なプロジェクトとなるでしょう。
フジテック・UKのコメント
フジテック・UKの代表は、このプロジェクトに参画できることを大きな名誉とし、長期的なパートナーシップの構築に意欲を示しています。「60 Gracechurch Street Project」の受注は、フジテックにとって重要なマイルストーンであり、英国の昇降機市場における自社の能力を証明するものと位置づけています。特にこのプロジェクトが成功すれば、英国のハイエンド昇降機市場でのプレゼンスを一層強化できると期待しています。これを実現するために、フジテック・UKの全社員が一丸となって取り組む所存であり、プロジェクト完了後も、安全で安心な保守サービスを提供することを約束しています。
フジテック・UKとは
フジテック・UKは、1982年に設立され、40年以上にわたり昇降機の事業を展開してきた企業です。これまでにはHSBC本社など、名だたるビルに昇降機を納入しています。また、2020年にはAmalgamated Lifts Ltd.をグループに迎え入れ、販売及び事業基盤の拡充に努めてきました。今後もフジテック・UKは、持続的な成長を目指し、社内の優れたメンテナンス部門を活かしながら、顧客に最適なサービスを提供し続ける方針です。
まとめ
新たに建設される「60 Gracechurch Street Project」は、ロンドン・シティの活性化に寄与する重要なプロジェクトであり、フジテックの先進的な技術と信頼性がその運営を支えることになります。これにより、同社は新たな市場機会を切り開き、ブランディングをさらに強化させることが期待されています。今後の進展にも注目が集まるでしょう。