健康志向のリテールベーカリー「Merci life organics」が東京都練馬区に1号店オープン

新しい健康志向のベーカリーが誕生

2021年9月16日、株式会社Merciが東京都練馬区に「Merci life organics」の1号店をオープンしました。このベーカリーは、パンを通じて人々の健康と幸福を実現することを目指しており、代表の渡邊大は17年間の職人経験を持ち、国内外の多様なパン文化を学びながら独自の店を開くに至りました。

設立背景と地域密着型の理念

新型コロナウイルスの影響で、自宅での豊かな食生活や「プチ贅沢」を楽しみたいと考える人が増えています。これは、家庭での食事の充実を求める声の高まりを示しています。また、忙しい日常の中で「食の時短」を求めるニーズもあります。Merciはこのようなニーズに応えるため、地域密着型のリテールベーカリーを作ることを決意し、練馬区に店舗を開く運びとなりました。

店内にはファクトリーが併設されており、毎日焼き立てのパンを提供。このため、来店客は新鮮なパンを手軽にテイクアウトできる環境が整っています。

健康志向のパンづくり

「Merci life organics」で提供されるパンは、有機小麦粉やフランス産発酵バター、自家製酵母など、地域や環境に配慮した天然由来の材料を厳選しています。特に、安心して子供たちにも食べてもらえる健康志向のパン作りを重視。例えば、高級カレーで有名な「ADI」と共同開発した特製のカレーパンや、36時間熟成発酵させた特注のバゲット、さらにはフランス産発酵バターを使用した16層重ねのクロワッサンなど、ユニークで美味しい商品が揃っています。

- ADIキーマカレーパン（¥350・税抜）
- Baguetteキタノカオリ（¥290・税抜）
- クロワッサン（¥240・税抜）
- スコーンアーモンドチョコ（¥290・税抜）

これらのパンはすべてテイクアウトのみでの提供となります。

社会貢献への取り組み

Merciは、地域社会に対しても貢献することを目指しています。具体的には、自治体が運営する「こども食堂」へのパンの提供を行い、食を通じて地域の子供たちの健康を支えています。また、パン業界の働き方改革にも取り組み、営業時間を午前10時から午後4時に設定し、労働環境の改善を図っています。さらに、食品ロスを減らすため、需要に応じた製品開発を進め、「捨てないパン屋」としての道を歩んでいきます。

今後の展望

Merciは、全国各地に健康志向のリテールベーカリーを広げ、最終的には1,000店舗まで拡大することを目指しています。代表の渡邊は「世界に通用するパンを作りたい」との思いを胸に、パン文化を深く探求し続けています。すべての世代に優しく、安心して味わってもらえるパン作りを進める姿勢は、今後の期待を集めています。