渋谷慶一郎のオペラ
2025-11-07 08:17:21

革新の境地へ!渋谷慶一郎の『アンドロイド・オペラ』がサントリーホールで大盛況

渋谷慶一郎の『アンドロイド・オペラ』がもたらした革新



2025年11月5日、水曜日、サントリーホールで渋谷慶一郎の最新作『ANDROID OPERA MIRROR - Deconstruction and Rebirth - 解体と再生』が上演されました。約2時間にわたる公演は、渋谷自身の感涙の中、来場者たちによるスタンディングオベーションで幕を閉じました。

和と洋、先進と伝統の交錯



このオペラは、アンドロイドが歌い、オーケストラ、ピアノ、電子音、映像、さらには1200年の歴史を有する仏教音楽・声明が調和するという、まさに斬新な試みです。作品は人間とテクノロジー、東洋と西洋、伝統と革新、生と死といった境界を問い直し、新たな調和の形を模索します。これまでドバイ万博やパリのシャトレ座で上演されてきた同作品は、今回のバージョンで生と死の境界そのものをテーマに据えています。

ステージ上では、渋谷の亡き妻をモデルにした「アンドロイド・マリア」が初めて登場し、62名のオーケストラによる演奏と共にその歌声を披露。また、シャーロット・ケンプ・ミュールが特別ゲストとして参加し、渋谷やアンドロイド・マリアとのコラボレーションも行われました。

異なる音と声の交響



公演のスタート時には、渋谷が提供した電子音楽『Overture(序曲)』が流れる中、僧侶たちが声明を唱えながら登場。観客はこの非日常的な演出に息を呑みました。その後、オーケストラの金管楽器によるファンファーレがホール全体を包み、作品の壮大なスタートを印象づけます。

二曲目の『The Decay of the Angel』では、三島由紀夫の遺作からインスピレーションを得た楽曲が披露され、若い僧侶の圧倒的なソロが曲を引き立てました。

特筆すべきはアンドロイド・マリアの存在であり、彼女はリアルタイムで渋谷との対話を行うことで、その存在の深みを引き出しました。コンピュータ音楽家・今井慎太郎によってプログラムされたこのアンドロイドの動きや歌声は、まるで人間のようでありながら、巧妙に設計された美しさに満ちています。

観客の心に響くメッセージ



公演の中盤では、アンドロイド・マリアがロシアの詩人による詩を朗読し、その声は観客の心に深く響きました。アンドロイドの造形や動きに近づく観客たちは、彼女の表現の美しさに魅了されている様子が見受けられました。

後半の曲では、多様な映像や音楽が一体となり、観客を異次元へと引き込む体験が繰り広げられました。渋谷自身もその演奏の中で、自らの思い出や経験について語り、観客との感情的なつながりを深めていきました。

未来を見据える再演



公演は感動的なエンディングへと進み、渋谷が2026年5月に大阪・フェスティバルホールでの再演を発表。最後には、共演者を呼び込んで感謝の意を表し、感動の中に幕を下ろしました。

渋谷慶一郎の『アンドロイド・オペラ』は、ただの音楽作品ではなく、生と死、存在とは何かを問いかける深いメッセージを持った作品です。この夜、彼は再び新たな可能性と希望を見出し、観客の心に永遠に刻まれる体験を提供しました。


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