中小企業支援新サービス：デジタルと人を活かしたリスクマネジメント

中小企業に最適なリスクマネジメントの新たな風

近年、日本経済の根幹を支える中小企業は、自然災害の頻発や原材料価格の高騰、少子高齢化といった様々なリスクに直面しています。これらの複雑化した問題に対処する必要性が高まっている中、損害保険ジャパン株式会社（以下、損保ジャパン）とSOMPOリスクマネジメント株式会社（以下、SOMPOリスク）が新たなソリューションを提供します。2024年11月からのサービス提供開始を予定しており、中小企業へのリスクマネジメント支援が大きく変わることが期待されます。

背景

日本損害保険協会の調査によれば、多くの中小企業がリスクを感じながらも、対策が進まない理由は「コスト面の余裕がない」ことや「具体的な対策方法が不明」であることが多いことがわかっています。そのため、低コストで効果的な支援を提供できるパートナーが求められています。SOMPOグループでは、これまでオーダーメイドのコンサルティングに限界を感じ、中小企業に向けた幅広く、効率的で安価なサービスを模索してきました。これに応じて、損保ジャパンとSOMPOリスクが共同でのアプローチを開始します。

サービスの概要

新しいリスクマネジメントサービスでは、「リスクマネジメントパートナー」を通じた２つの主なアプローチがあります。

1. ### 簡易リスクコンサルティングの提供
SOMPOリスクは、自社のリスクマネジメント支援手法をデジタル支持ツールに統合し、中小企業のビジネス状況を把握できるパートナーに提供します。このパートナーがツールを活用し、中小企業のリスクや課題を明確化し、より実践的なコンサルティングを行います。
第一弾として、１１月には全社リスクアセスメントと事業継続力強化計画策定支援のツールがリリースされる予定です。

2. ### 中小企業向けサービスの提供
SOMPOリスクの公式ウェブサイトには、「中小企業向けサービスサイト」が設立されます。このサイトでは、簡易リスクコンサルティングを通じて特定された課題への具体的な対策が、多様な形式で提供されます。特に災害時対応やサイバーセキュリティ、サステナビリティ、ハラスメント対応など、企業が抱えるリスクに対抗するための動画や研修サービスが充実しています。

費用体系

この新たなサービスの特徴は、リーズナブルな価格設定です。リスクコンサルティング支援ツールの年間利用料は4万5000円（税抜）から始まり、中小企業向けの各コンテンツは5万から20万円（税抜）で利用可能となります。

今後の展望

損保ジャパンとSOMPOリスクは、今後も中小企業向けのリスク管理ソリューションを拡充し、経営成長を支援する具体的な施策を実施していく計画です。「“安心・安全・健康”であふれる」社会の実現を目指し、地域経済の安定化にも貢献しつつ、サプライチェーンの強化を図っていきます。そして、持続可能な成長を支える中小企業へのサポートを強化することが、今後の重要な使命です。

この革新的な取り組みは、中小企業の課題解決を迅速に進め、地域経済の活性化に必ず寄与することが期待されています。