歌謡コーラスグループ純烈が肺NTM症対策を呼びかける特別イベント開催

純烈が肺NTM症の啓発イベントを開催

8月1日の「肺の日」に先駆けて、歌謡コーラスグループ純烈が肺NTM症に関する特別イベントを開催しました。このイベントは、公益財団法人結核予防会複十字病院の森本耕三医長を招き、肺NTM症に関する正しい情報を広めることが目的です。イベントは2部制で行われ、最初の講演では、森本先生が肺NTM症の危険性や感染源について詳しく解説しました。

森本医長は、一般的な感染源として身近に存在する水回りや土壌を挙げ、誰もが感染する可能性があることを警告しました。「長引く咳や痰がみられた場合には早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です」と述べ、早期発見の重要性を強調しました。

パネルディスカッション

第2部では、純烈のメンバーが参加するパネルディスカッションが行われました。彼らは、「肺NTM症について初めて知った」という感想を述べ、特にファン層である中高年女性に患者が多いことに驚きを示しました。

「体調に異変を感じたら、必ず病院に行くべきです。そして、肺NTM症についても知識を持っておくことが大切です」と、メンバーはファンに向けて呼びかけました。

また、各者が「肺」にちなんだ川柳を発表しました。森本医長の句「NTM 知って守ろう大事な呼吸」や、純烈のメンバーによる句は参加者の間で話題となりました。

肺NTM症とは

肺NTM症は、「非結核性抗酸菌（NTM）」が原因で発症する感染症です。日本では、過去数年でその罹患者数が急増し、現在では肺結核を上回る人数を記録しています。しかし、認知度は低く、患者の多くが診断を受けないまま過ごしているのが現状です。

主な症状には、咳、痰、血痰、倦怠感などがあり、患者により症状の程度は異なります。特に最近では、女性の罹患者と死亡者数が増加する傾向が見られ、注意が必要です。