#熱中症 #救命 #P-PEC

昨今の日本では、気温が高くなる夏季には重症熱中症による死者数が交通事故を上回るという深刻な現実があります。特に、少年野球や高校野球、サッカー、マラソン、建設業といった様々な場面でこの事態は発生しています。これらの現場で救命の確率を高めるためには、アイスバスのような身体冷却器具が欠かせません。

環境省が推奨する浸漬法による身体冷却は、重症熱中症からの救命に最も効果的ですが、従来のアイスバスは設置や運搬が困難であるため、現場での活用が遅れています。そんな中、これまでのアイスバスの問題を全て解決したのが、プロフィット社が開発した新しいアイスバス『P-PEC』です。

P-PECの特長

この革新的な製品は、様々な利点を備えています。まず、超軽量かつコンパクトで、わずか3.5kgの重さで女性でも簡単に持ち運びが可能です。また、折り畳み式のため、専用トートバッグに収納でき、持ち運びも非常にスムーズです。特に、給水は付属のポリタンクを使用すると、2～3分で完了するため、急な使用時にもスピーディーな対応が可能です。

さらに、体幹のほぼ全てを冷却できる設計となっており、排水も20秒程度で完了するため、後片付けの時間も大幅に短縮されます。

開発の背景

P-PECは、プロフィットの社長・川上貴さんの趣味であるモトクロスから生まれました。過酷な環境の中で、200件以上の救護活動を行った彼は、救急車の到着までに30分以上かかる場所で、仲間の命を繋ぎ留める方法を模索し続けました。その体験から得た思いは、モトクロスだけでなく、全てのスポーツや熱中症に苦しむ人々を救いたいという大きな希望へと変わっていきました。

社会へ普及したい思い

令和の時代において、AEDの普及によって多くの命が救われてきました。P-PECも同様に、広まることで一人でも多くの人々が重症熱中症から救われることを願っています。緊急時の救命具として、より多くの人に認知される日を待ち望んでいます。詳しい開発の経緯や特徴は、クラウドファンディングページや公式サイトにてご覧いただけます。

「助かる命を助けたい」という強い気持ちを胸に、熱中症救命のための取り組みがこれからも続いていくことでしょう。

関連リンク

サードペディア百科事典: 熱中症 救命 P-PEC

Wiki3: 熱中症 救命 P-PEC