日栄の栄誉受賞
2025-05-20 09:31:19

日栄がアイシングループ品質優秀賞を受賞した理由とは

日栄、アイシングループ品質優秀賞を受賞



株式会社日栄が、自動車部品大手株式会社アイシンから「アイシングループ品質優秀賞」を受賞したことが発表されました。この受賞は、日栄が製造した自動車用ブレーキ部品、「ロッドシール」が評価された結果です。ロッドシールは、自動車の横滑りを制御する電子スタビリティコントロール(ESC)装置に不可欠な部品で、その品質が高く評価されたのです。

受賞の発表を行ったのは、高性能PEEKポリマーを製造するビクトレックス社。日栄が同社のVICTREX PEEKポリマーを採用していることが、受賞に貢献しました。このポリマーは、ロッドシールの性能を支える重要な要素と言えます。

卓越した品質管理



日栄は、月産200万個という大規模な生産体制において、過去6年間で1億数千万個のロッドシールを生産し、不良品ゼロを達成しています。この驚異的な実績が、アイシングループ品質優秀賞の選定の基準として大きく評価されました。

この賞は、アイシングループの主要4社が自社のサプライヤーの中から1社を推薦し、最終的に1社のみが選ばれる栄誉あるものです。品質や納品の実績、加工技術、設備の維持管理などが総合的に評価されるため、日栄の受賞はその業界における信頼性を高める要因となるでしょう。

PEEKポリマーの優位性



日栄が使用するVICTREX PEEKポリマーは、従来の炭素鋼ロッドシールと比較して約30%の部品コスト削減を実現できます。また、120℃のブレーキオイル環境においても物性劣化や寸法変化がないため、優れた耐久性を誇ります。この特性により、ロッドシールはESC装置内で精密な油圧制御を行うことが可能です。

日栄の杉浦社長は、「ビクトレックスのPEEKポリマーは、我々が求める高い品質基準と厳しい環境条件を満たす優れた性能を持っています。この材料があるからこそロッドシールの不良品ゼロが実現できた。」と述べています。

また、ビクトレックスジャパンのヘッド・オブ・セールス、檜垣練太郎氏は、「日栄様の栄誉ある受賞をお祝い申し上げます。日栄の技術力と品質に対するこだわりは素晴らしいものであり、これからも共に自動車産業の技術革新に寄与できればと考えています。」とコメントしました。

今後の展望



ビクトレックスジャパンは、2025年5月21日から23日まで開催される「人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA」に出展します。授賞されたロッドシールも展示される予定で、業界の関心を集めることでしょう。

株式会社日栄は1975年に設立され、自動車部品を中心とした精密樹脂成形の技術で国内トップクラスのメーカーとして知られています。独自の金型技術と成形プロセスにより、新たな価値を生み出すことを信条としており、今後もさらなる挑戦が期待されます。

さらに、ビクトレックス社はPEEKポリマーの開発と製造に特化したリーディング・カンパニーであり、航空機や自動車、医療機器など多岐にわたり利用されています。

このように、日栄が受賞したことは、技術革新や品質向上の象徴でもあり、今後の自動車産業においても注目が集まることでしょう。


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会社情報

会社名
ビクトレックスジャパン株式会社
住所
電話番号

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