静岡の老舗中島屋ホテルズがシフト管理を革新
静岡県中部に位置する中島屋ホテルズが、最新のクラウドシフト管理サービス「らくしふ」を導入しました。この取り組みは、同社が抱えるシフト管理の課題を解消するために行われたものです。
導入の背景
創業1916年の中島屋ホテルズは、長年にわたり静岡県の観光業を支えてきた老舗のホテル運営会社です。「焼津グランドホテル」など、様々な施設を運営する中で、シフト作成業務は特に負担が大きいものでした。従来、シフト作成はExcelを使用して行われており、100名分のシフトを手作業で入力する必要がありました。これにより多大な労力がかかり、また従業員からのシフト希望も紙での提出を求められていたため、管理業務は非常にアナログに依存していました。
新型コロナウイルスの影響から業務が回復するにつれて、宿泊者数が増加し、シフト作成の負担も増しました。このような状況を受けて、副総支配人の鈴木氏は管理業務の効率化の必要性を痛感し、「らくしふ」の導入を決意しました。
導入後の成果
「らくしふ」の導入により大きな変化がもたらされました。まず、シフト作成のプロセスが各セクションの管理者に委譲され、副総支配人が最終確認を行う形が整いました。この変革により、管理者は本来注力すべき業務に時間を多く割けるようになり、業務の効率化が図られました。
また、シフト作成期間が大幅に短縮され、従来の半分の2〜3日で完了するようになり、シフトの確定も2週間早まりました。これにより、従業員はシフトを早期に把握できるようになり、プライベートの予定も立てやすくなりました。
さらに、従来の紙での希望提出がLINEを通じて行われるようになり、休み希望の申請が容易になりました。これにより従業員は気軽に希望を出しやすくなり、業務の透明性も向上しました。
経済的効果とDX推進
中島屋ホテルズでは、シフト管理業務の効率化により毎月1.5人分の人件費に相当する工数が削減されたと試算されています。このコスト削減は「らくしふ」の導入コストを大きく上回り、十分な投資対効果が得られています。
また、「らくしふ」の導入を契機に、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)への関心も高まり、業務のデジタル化が進んでいます。ITツールに対する心理的な抵抗感が軽減され、他の業務への技術導入もスムーズに行われています。
今後の展望
中島屋ホテルズの鈴木副総支配人は、シフト管理が他の業務にも好影響を及ぼしていると実感しています。これからは、他のホテルにも「らくしふ」を導入することで、全社的な業務の効率化が期待されます。
「らくしふ」を通じて、より良い働きやすい環境を提供しつつ、従業員満足度の向上を目指す中島屋ホテルズの今後の取り組みに注目が集まります。