チエル株式会社は、東京都品川区に本社を置く教育ICT専業メーカーです。この度、同社は2030年度を見据えたGIGAスクール構想第2期に着目し、その一環として「端末の活用状況の可視化」を実現するための新しいダッシュボードを発表しました。
このダッシュボードは、Webフィルタリングツール『InterCLASS® Filtering Service』を通じて提供され、2024年8月からのプレゼンテーションを予定しています。文部科学省からの要請に応じて、1人1台端末の稼働状況を正確に把握できる機能が求められており、これに応える形での開発が進められています。今後は、各学校が児童・生徒の利用状況を客観的に把握し、データに基づく教育改善が進むことが期待されています。
特に注目すべきなのは、提供されるダッシュボードの機能です。チエルは、ログデータを分析し、45種類以上の異なる視点から可視化するダッシュボードを設けています。これにより、教育現場のニーズに応じた情報の提供が可能となり、児童・生徒の危険行動の早期発見やセキュリティ対策の強化につながります。
具体的には、ダッシュボードの一部として、閲覧履歴や検索行動をトラッキングし、危険な行動を可視化するレポート機能があります。教育現場からのリクエストに応じて、最近休校がちの児童・生徒に関連するウェブサイトの閲覧状況を直接確認できる機能も利用可能です。こうした詳細なデータの利用は、教育委員会や学校の取り組みにおいても大きな力となるでしょう。
さらに、GIGAスクール構想のKPI(重要業績評価指標)としても活用されることが予定されています。例えば、「1人1台端末を週3回以上活用する学校の率」や「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」といった指標を把握することで、現場でのICT活用促進のための具体的な根拠を持つことが可能になります。
チエル株式会社は、「子供たちの未来のために、世界中の先生の授業をICTで支える」を理念に掲げている企業であり、教育現場の声を製品やサービスの開発に反映させながら、最新の技術を利用したソリューションの提供に力を注いでいます。
このダッシュボードは、ChromeOSに特化したWebフィルタリングサービスであり、GoogleのBigQuery™やLooker Studio™と連携し、ユーザーに非常に便利な機能を提供します。特に、データの長期間の保存や高速処理によるスムーズな確認が可能で、教育分野における革新をさらに推進する役割を果たします。
今後も引き続き、チエルは教育界を支えるパートナーとして、新たな挑戦を続けていくことでしょう。教育現場におけるICTの定着が進み、より良い学びの環境が構築されることが期待されます。教育におけるデジタル化を進める中で、チエルの取り組みがどのように進化していくのか、今後の展開に注目です。