名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)と共に、聴覚障がい者支援をテーマにした特別なイベントを開催しました。この取り組みは、2025-26 B.LEAGUEの第7節GAME2、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと広島ドラゴンフライズの試合にあたる11月2日に行われました。
試合当日、選手たちは手話シャツを着用してコートに登場しました。このシャツは『心の旗を振ろう』をテーマに作られ、表面には『DOLPHINS』という文字が手話とアルファベットでデザインされています。また、背面には名古屋Dの社会貢献プロジェクト『ドルフィンズスマイル』が、イルカとともに笑顔の手話で表現されたチャリティTシャツです。選手の着用を記念して、ヒュンメルの公式オンラインストアや三井アウトレットパークジャズドリーム長島店での再販も行われ、予約は11月9日まで受け付けています。
今回のパートナーデーでは、手話シャツの売上の一部と、選手が着用したシャツのチャリティーオークションの収益すべてが、名古屋のホームタウンエリアでの聴覚障がい者支援に充てられます。このイベントには、愛知県立名古屋聾学校の生徒たちも参加し、選手名を手話で紹介するデモンストレーションが行われました。参加した生徒たちは、実際に手話を使ってコミュニケーションを楽しみました。
車椅子に乗った女性がブースを訪れた際には、他の聾学校に勤めていることを話し、選手たちの取り組みに感動した様子を見せました。「手話が広がると嬉しい」と語り、今後様々な人々とのコミュニケーションが可能になることへの期待を表明しました。さらに、別の女性は職場に聴覚障がいのある方がいることから手話を学び始め、このイベントに参加した理由として「普段の生活では障がいのある方と関わる機会が少ないが、このような取り組みは非常に意義深い」と述べました。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは、70年以上の歴史を有し、地域社会への貢献を大事にするバスケットボールクラブです。2023-24シーズンには地区優勝を果たし、2025-26シーズンからは新たに「IGアリーナ」を本拠地にする予定です。遊び心と社会貢献を融合させた独自の取り組みは、今後も地域の活力を高めることでしょう。
一方、デンマーク発のスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、フットボールブーツの開発から始まり、スポーツを通じて世界を変えるという志を持ちながら展開しています。現在では、手話を通じたコミュニケーションの重要性を広げるための活動や、より多くの人々に愛されるブランドとなるよう新しい挑戦を続けています。彼らの取り組みに触れ、さまざまな意味での理解と共感が深まっていくことを期待したいですね。