ピカソの極み
2025-02-14 14:30:06

ポーラ美術館で楽しむピカソの極み『ヴォラール連作100』

ポーラ美術館で開催されるピカソの特別展



ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)が2025年5月18日までの期間、特別展「新収蔵ピカソヴォラール連作100」を開催しています。この展覧会では、ピカソの版画芸術の集大成とも言える『ヴォラール連作』全100点が初めて公開されます。

『ヴォラール連作』とは



『ヴォラール連作』は、パブロ・ピカソ(1881-1973)による1930年代の円熟期に制作された版画集です。ピカソはこの時期に、身体や神話、モデルと画家の関係、過去の巨匠たちとの対話、さらには愛と暴力といった多様なテーマを追求し、版画技術を駆使してその魅力を引き出しました。

特に画商のアンブロワーズ・ヴォラール(1866-1939)がプロデュースした本作は、ピカソの版画家としての歩みを象徴する重要な作品です。ヴォラールは、ドガやボナールなどの著名な画家の作品を数多く手掛けた出版者でもあり、彼が提案する芸術作品には特別な意義があります。

ギャラリートークで深まる理解



展覧会中には、担当学芸員が行うギャラリートークも計画されています。参加者は、展示室内で学芸員と共に作品を鑑賞しながら、その背景や制作過程について詳しく知ることができます。日時は2025年2月23日(日)午後2時から約40分間開かれ、定員は30名(先着順)です。入館券があれば参加は無料で、事前の申し込みは不要です。

その他のピカソ作品も展示中



現在、ポーラ美術館では「カラーズ ― 色の秘密にせまる印象派から現代アートへ」展も同時開催中で、ここではピカソの「青の時代」の名品《海辺の母子像》(1902年)を含む数点の作品が鑑賞できます。また、「ポーラ美術館コレクション選」では《男の胸像》(1909年)、《母子像》(1921年)、《シルヴェット・ダヴィットの肖像》(1954年)などが展示されています。

ポーラ美術館のピカソ作品コレクションは、油彩、水彩、パステル画を含む19点、版画関連資料9セットが収蔵されており、まさに彼の画業を楽しむうえで貴重な場所となっています。

展覧会の詳細



「新収蔵ピカソヴォラール連作100」は、2024年12月14日(土)から2025年5月18日(日)まで開催されます。会場はポーラ美術館の展示室5で、前期は2025年2月26日(水)まで、後期は同年2月28日(金)からの展示となります。この機会に、ピカソの世界を存分に楽しんでください。

美術館の基本情報



ポーラ美術館は、2002年に箱根町に開館し、印象派から20世紀の西洋絵画を中心に多彩なコレクションを誇ります。自然豊かな環境の中で、訪れる人々は四季折々の美しさを体験しながら芸術を楽しむことができます。知識を深めつつ、リラックスしたひとときを過ごせる場所です。

  • - 開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • - 入館料:大人2200円、大学・高校生1700円、中学生以下無料、障害者手帳をお持ちの方は1100円(付添者1名まで)
  • - 公式サイトポーラ美術館


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
住所
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1285
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。