FIRST CVCとI&COが結ぶ新たなビジネスパートナーシップ
日本最大のCVC・スタートアップコミュニティであるFIRST CVCと、戦略立案を得意とするI&COが新たにビジネスパートナーシップを締結しました。この提携は、日本国内のCVCとアジアのスタートアップとの橋渡しを行い、資金調達や企業価値の向上など多岐にわたるシナジーを生み出すことを目的としています。さらに、I&COの戦略部門を率いる金山大輝氏がFIRST CVCの外部顧問に就任することで、両社の連携が一層強化されることが期待されています。
業務提携の背景
FIRST CVCは、400社以上のメンバーからなる国内最大のスタートアップコミュニティを運営。共同で新たな事業を創出するためのイノベーションプラットフォームとしての役割を果たしています。コミュニティ内にはCVCや事業会社、スタートアップが加盟し、相互学習やネットワーキングの機会を提供し、業界全体の革新を支援しています。
一方のI&COは、国内外におけるブランド戦略や新規事業開発に特化したグローバル視点の企業であり、2024年2月にはアジア市場における支援を強化するI&CO APACを設立する計画です。そのために、200社以上のアジアスタートアップと連携を進めています。この両者の提携により、情報の非対称性やネットワークの断絶を解消し、日本企業とアジアスタートアップとの協業を進めることが可能になります。
業務提携の具体的な内容
この業務提携の主な内容としては以下の2つが挙げられます。
1. 日本国内の事業会社、CVC、VCとアジアのスタートアップ間の事業連携および投資支援。
2. 日本企業のアジア進出や、逆にアジアのスタートアップの日本進出に対する個別支援。
この提携を通じて、FIRST CVCとI&COはそれぞれの強みを活かし、業務の一部を相互に委託・請負していくことで、事業領域を拡大し、韓国やアジアのスタートアップに対する日本企業の投資や連携機会を増やすことを目指します。また、アジアのスタートアップにとっても、日本市場への進出がスムーズに行え、事業機会が広がると期待されています。
コーポレートアイデンティティの策定
今回の提携に伴い、I&COで戦略部門を指導する金山氏は、FIRST CVCの外部顧問に就任。彼の指導の下、新たなコーポレートアイデンティティが策定されました。新しいビジュアルアイデンティティは、漢数字の「一(FIRST)」を想起させる多様な直線によって、新たな挑戦のスタートを表現します。さらに、ブランドタグラインには「はじめてのはじまりを描き続ける」といったメッセージが込められています。
キーコメント
FIRST CVCの代表である山田一慶氏は、事業会社とスタートアップの協力により、資源の補完と新たなシナジーの創出が期待できると述べています。また、I&COの金山氏も、日本企業とアジアスタートアップの協力を深めることで、グローバルなイノベーションを創出できる可能性を感じているとコメントしています。
この新たな提携が、日本とアジアのスタートアップエコシステムをどのように活性化していくのか、今後の動向に注目されます。