自動運転と鉄道の融合で新たな物流モデルを実現
近年、トラックドライバーの不足が深刻化している中、エスビー食品株式会社、オタフクソース株式会社、エバラ物流株式会社、株式会社T2の4社が、2026年9月に自動運転トラックと貨物鉄道を活用した新しい輸送モデルの実証を行うことが発表されました。この取り組みは、関東から中国エリア間の約850kmで実施され、物流業界における効率的な輸送手法の4日間の検証を目的としています。
この「モーダルコンビネーション」と呼ばれる手法では、トラック、鉄道、船舶、航空機など、複数の輸送手段を組み合わせることが可能です。特に、現在の厳しいドライバー不足の中で、持続可能な物流を実現するための有力手段として注目されています。T2は自社開発のレベル2自動運転トラックを使用し、今後は2027年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指しています。
実証内容の詳細
具体的な実証は、往路と復路に分かれて行われます。まず、往路ではエスビー食品が埼玉県の物流センターからエバラ物流の関西第2物流センター(大阪府)まで、自動運転トラックで「赤缶カレー粉」や「本生本わさび」などの製品を輸送します。その後、吹田貨物ターミナル駅から広島貨物ターミナル駅へはJR貨物の貨物列車で回送され、最終的にオタフクソースの本社工場(広島県)まで通常のトラックで運ばれます。
復路については、オタフクソースの本社工場で共用コンテナに荷物を積んで、通常のトラックで広島貨物ターミナル駅へ運びます。ここから、貨物列車で吹田貨物ターミナル駅に到着し、その後は再び自動運転トラックで神奈川県のエバラ物流川崎物流センターへ向かいます。
技術の進展と今後の展望
レベル2自動運転区間は、東名高速道路と綾瀬スマートICから名神高速道路の久御山JCTまでの約410kmにわたります。この実証実験を通じて、エスビー食品、オタフクソース、エバラ物流はレベル4自動運転の実用化に向けた基盤を整え、今後は商用運行への参画を視野に入れて連携を深めていく方針です。
この取り組みが成功すれば、今後の物流業界において重要な役割を果たすことになるでしょう。トラックドライバー不足の解決策として、また持続可能な物流の実現に向けた一歩として、業界の注目が集まります。皆様も、この新たな物流革命にぜひ目を向けてください。