歯科診療室に新たに導入された「iwasemi」吸音パネル
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社が開発した吸音パネル「iwasemi」が、奈良県橿原市にある歯科診療施設に国内初の導入を果たしました。この取り組みは、医療空間、特に歯科診療室での音の問題を解決するための新たなステップです。治療中の会話やカウンセリング時における音の反響を緩和することを目的としており、デザイン性、衛生面、そして吸音性能を兼ね備えた「iwasemi」の導入が期待されています。
導入の背景
この歯科診療施設では、患者が治療に安心感を持てる環境作りに注力しています。治療室は半個室設計でプライバシーが考慮されているものの、塗装壁やガラスなどの硬質な素材が原因で音が反響しやすく、隣室に会話が漏れてしまう問題がありました。このような音環境は患者の心理的ストレスを引き起こすこともあるため、音の問題を解決することが求められています。
導入のきっかけ
「iwasemi」が導入されたのは、2025年に開催される関西万博の会場で、院長夫妻がこの吸音パネルと出会ったことがきっかけでした。素材に触れ、そのデザイン性や設置のしやすさ、そして衛生的な特性を確認しながら、彼らは直感的にこのパネルが問題解決のキーになると感じました。
吸音パネルの設置内容と効果
今回の導入では、奈良県橿原市の歯科診療室にiwasemi吸音パネルが計60枚設置されました。設置後、診療室内の音の響きが大幅に軽減され、患者がより落ち着いて治療を受けられる環境が整いました。設置前後での音声データの比較により、遠くから聞こえる音が明らかに減少し、音量も抑えられていることが確認されました。
診療中には有線音楽や空気清浄機などの背景音が存在する中でも、患者の声が外部に漏れても、その内容を聞き取ることが難しくなり、プライバシーが確保される結果となりました。
歯科医療空間への展開可能性
歯科診療は金属音や機器音、そして会話音が混在する独特な音環境を持ち、「静かすぎる」という緊張感や「うるさすぎる」といった不快感を解消するためのバランスが重要です。「iwasemi」の導入により、反響音を抑えつつ、必要な残響を残すことで、安心して会話できる音場が形成されました。
今後は新設や改修を含む歯科クリニックの設計・リノベーションにも新たな活用が期待されています。
今後の展望
ピクシーダストテクノロジーズは、今回の歯科領域での導入を皮切りに、「医療空間における音環境の最適化」をテーマに、全国のクリニックや病院、福祉施設への展開を進めていきます。また、設計事務所や内装施工会社とのパートナーシップを強化し、医療空間における新たな「音の設計」を提供していく方針です。
「iwasemi」について
「iwasemi」吸音パネルは会話音の周波数帯域に特化した吸音性能を誇り、反響音を抑え、快適で効率的な音響空間を実現します。その理由は、クリアな音響での会議を効率化し、機能性と意匠性を両立し、設置が容易で環境にも配慮されたサステナブルなデザインです。
会社情報
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学技術と音や光を操る波動制御技術の融合により、生活の質を向上させる製品を提供しています。今後も進化し続ける音響技術の分野で、患者に優しい医療環境を提供することを目指します。