UntroDファンドがライフイズテックに出資
東京都港区に本社を置くUntroD Capital Japan株式会社が運営する「UntroD野村クロスオーバーインパクトファンド」(以下「XIF」)が、デジタル教育を手掛けるライフイズテック株式会社に対し、約13.7億円の出資を行うことが発表されました。この出資により、ライフイズテックは学校向けクラウド教材事業の拡大および企業向けのDX研修事業の開発を加速させる方針です。
ライフイズテック株式会社とは
ライフイズテックは「世界を変える力を、すべての人に。」という理念を掲げ、特に中高生向けのIT教育に特化した教育プログラムの提供に力を入れています。これまでに全国4,400校以上、600の自治体で導入された「Life is Tech ! Lesson」などのオンライン教育サービスが約135万人に利用されており、国内最大級のプログラミングキャンプも展開しています。
特に、ライフイズテックでは中学生や高校生のITスキルを向上させることを目的とし、学生の創造性や課題解決力を育成する取り組みを行っています。また、大学生や社会人を対象としたDX人材育成プログラムも提供しており、これまでに200万人以上がこのプログラムを受講しています。
資金調達の詳細
今回の資金調達は、ライフイズテックが2024年10月から継続しているEラウンドで、XIFおよびその他の複数の投資家からの資金を集めて実現しました。この資金は主に、学校向けクラウド教材事業の拡大と企業向けDX研修事業の開発、さらには人材の採用や育成に使用される予定です。
出資の背景と意義
XIFを運営するUntroD Capital Japanは、社会的なインパクトをもたらすスタートアップへの投資を行うファンドで、特に教育分野での社会課題解決を重要視しています。XIFは、ディープテックに特化したリアルテックファンドを運営してきた実績を持ち、従来のビジネスモデルにとらわれない新しい取り組みとして、ライフイズテックへの出資を行いました。
ファンドマネージャーの木村健氏は、ライフイズテックが提供する教育プログラムが次世代に大きな影響を与えると強調しています。彼は「ライフイズテックは日本を代表する教育ベンチャーとして、成長し続けることで次世代に世界を変える力を渡し続ける存在であると信じています」と述べました。
今後の展望
ライフイズテックは、今回の出資を機に教育分野での影響力をさらに拡大し、次世代人材育成に貢献することを目指しています。新規事業やプログラムの提供を通じて、日本の教育システム全体を革新するチャンスに挑む予定です。
「UntroD Capital Japanは、革新的な技術とビジネスモデルを駆使する企業に資金を提供し、社会全体に変革をもたらすサポートを引き続き行っていきます」と木村氏は語りました。
このように、ライフイズテックへの出資は、デジタル人材育成という重要なテーマにおいて、教育界に新たな風を吹き込むことが期待されています。