車いす操作指導法
2018-12-19 10:01:00
ホルスト博士による車いす操作指導法映像教材の紹介と意義
車いす操作を学ぶための映像教材が登場
一般社団法人日本車いすインストラクター協会の監修による新たな映像教材、『ホルスト・ストローケンデル博士に学ぶ車いす操作指導法』が2017年12月5日にリリースされました。この教材は車いすの基本操作とその指導法を包括的に学ぶことができる貴重な内容となっています。
教材の内容
この映像教材は、全46分にわたり、ドイツ語の音声に日本語の字幕が付けられています。3,000円(税抜)で販売されており、専門的に関わる方々、そして車いすユーザー自身にとっても非常に役立つ内容が詰まっています。
教材は以下の5つのパートで構成されています:
1. 車いす基本操作
前進、ターン、バックなどの基本的な動作とその指導法を解説。
2. キャスター上げ
キャスターを上げる操作や段差の昇降など、段階的に学べる指導法。
3. 講習会講義
障害者スポーツの意義についての講義を収録。
4. 講習会ハイライト
2015年の車いすスポーツ指導者講習会の模様をまとめており、熱心な指導風景を観ることができます。
5. DVD購入者へのメッセージ
ストローケンデル博士からの特別なメッセージ。
車いす操作の意義
短期間でリハビリを終えなければならない現状において、適切な車いすの選定と操作技術の習得は非常に重要です。特に脊髄損傷の受傷者は約3ヵ月程度で退院し、十分な操作スキルを身につけることができずに帰宅するケースが多いと言われています。
こうした状況において、操作スキルが不足していると、選べる車いすが狭まり日常生活の質が低下してしまいます。さらには、精神的な孤立や自殺率の上昇にもつながることが研究によって示されています。車いす操作を学ぶことで、生活の幅が広がり、自立に向けた第一歩を踏み出すことが可能になります。
効率的な指導者の育成がカギ
車いすの操作に関する専門的な知識や技術を持った人材を育成することが急務とされています。この映像教材は、短期間での効率的な学びを提供し、多くの人に必要な技能を身につけてもらうことを目的としています。
これは車いすを利用する人々が自己の生活をより豊かにするための重要なステップとなるでしょう。
今後もこの取り組みが広がり、多くの人が車いす操作を学ぶ機会が増えることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本車いすインストラクター協会
- 住所
- 東京都墨田区両国2-9-5 TKF第二会館三階 (一般社団法人 コ・イノベーション研究所内)
- 電話番号
-
03-6659-5775