GMOインターネットグループ、AI・ロボティクス時代のインフラ基盤とセキュリティを「NVIDIA AI Summit」で発表
GMOインターネットグループ株式会社は、2024年11月12日(火)から13日(水)にかけて開催された「NVIDIA AI Summit」にPlatinum+スポンサーとして出展し、AIとロボティクスの未来を支える基盤技術について講演を行いました。
同社は、11月22日にリリース予定の「GMO GPUクラウド」を中心としたブースを出展し、AI・ロボティクス社会での活用が期待されるソリューションを紹介しました。ブースでは、「GMO GPUクラウド」やセキュリティ技術など、GMOインターネットグループの幅広い技術力とサービスソリューションがアピールされました。
講演では、GMOインターネットグループ ドメイン・ホスティング事業本部 GMO GPUクラウド プロダクトマネージャーの川村 周氏と、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社のサイバーセキュリティ事業本部執行役員である小池悠生氏が登壇。AI・ロボティクス時代に不可欠なGPU計算資源とセキュリティの脅威・対応策について解説しました。
川村氏は、インターネット革命がAI・ロボティクス革命へと移行したと捉え、AI・ロボティクスのためのインフラ提供の重要性を強調しました。同社は、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」をスローガンに、AI・ロボティクス時代に対応したサービス展開を進めており、特に注力しているのが、AI学習に不可欠なGPU計算資源の提供です。
GMOインターネットグループは、11月22日にリリース予定の「GMO GPUクラウド」は、NVIDIA H200 Tensor コア GPUを採用した生成AI向けのGPUクラウドサービスです。最先端のインフラを提供することで、AI・ロボティクス革命の進展に貢献していく考えです。
小池氏は、AI・ロボティクス革命の到来により、ロボットを含む動く“モノ”に対するセキュリティ対策や、AIが扱うデータのプライバシー保護がますます重要になっていると指摘しました。特に、IoT社会において、ロボットが悪用されれば、物理的な危害さえもたらす危険性があると警鐘を鳴らしました。
また、LLMのような生成AIは、従来のAIと比較して、情報の検索・要約、そしてユーザーとのインタラクションが容易であることから、悪意のあるプロンプトによる操作や機密情報漏洩のリスクも孕んでいると述べました。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、世界最大級のセキュリティカンファレンスで開かれたセキュリティコンテスト『DEF CON Cloud Village CTF』で2年連続世界1位を獲得したホワイトハッカーの知見を活かし、これらの課題に対する先進的なソリューションを提供しています。
GMOインターネットグループは、「GMO GPUクラウド」をはじめとするAI・ロボティクス時代のインフラ提供と、GMOサイバーセキュリティbyイエラエによる高度なセキュリティサービスを通じて、AIとロボットの安全・安心な活用を総合的に支援していくことを目指しています。
同社は、AI・ロボティクス分野への投資を強化しており、「AIで未来を創るナンバー1企業グループへ」を掲げ、生成AIを活用し、時間とコストの節約、既存サービスの質向上、AI産業への新サービス提供を進めています。これらの取り組みを通じて、日本のAI産業の発展に大きく寄与していくことを目指しています。
「GMO GPUクラウド」について
GMOインターネットグループは、2024年11月下旬サービス開始予定の「GMO GPUクラウド」を通じて、高性能なGPU計算資源を提供し、AI開発や機械学習に不可欠な環境を整備していきます。
「GMO GPUクラウド」は、マルチノードでGPUの最高の性能を引き出すことができる、国内最速レベルのGPUクラウドサービスです。高性能な「NVIDIA H200 Tensor コア GPU」を採用し、大規模言語モデルの学習時間を大幅に短縮することで、AI開発の効率を大幅に向上させます。
また、AIワークロード専用に設計された世界初のイーサネットファブリック「NVIDIA Spectrum-X」を国内クラウド事業者で初めて採用しています。このH200 GPU、Spectrum-X、NVIDIA BlueField-3 DPUにより、生成AI開発や機械学習に最適化した高水準のGPUクラウド環境を実現します。
さらに、最も要求の厳しいAI/ML/DL大規模モデルをトレーニングするよう設計されたDell PowerEdge XE9680 (NVIDIA H200 SXM 8基搭載)を採用し、システムの構築を進めています。
GMOインターネットグループは、本サービスを通じて、生成AI分野やハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野に取り組む企業や研究機関に対し、インフラのチューニングが不要な高水準な計算環境を提供し、お客様の開発期間の短縮とコスト低減に貢献し、国内AI産業の発展を促進します。
「GMO GPUクラウド」の特長
1. 「NVIDIA H200 Tensor コア GPU」搭載
最先端のAIスーパーコンピューティングプラットフォームであるNVIDIA HGX™ H200は、32 ペタフロップスのFP8ディープラーニングコンピュートと1.1テラバイト(TB)の高帯域幅メモリを備えた、次世代GPU性能のH200 GPUを搭載しています
2. 国内クラウド事業者初となる「NVIDIA Spectrum-X」の採用
AIワークロード専用に設計された世界初のイーサネットファブリックであるNVIDIA Spectrum-Xを国内で初めて採用。Spectrum-Xはネットワークのパフォーマンスを強化し、AIワークロードの高速処理、分析、実行を可能にします。
3.NVIDIA BlueField-3 DPUによるクラウドネットワークアクセラレーション
NVIDIA BlueField-3データ処理ユニットは、データへのGPUアクセスを加速、AIアプリケーションの配信を合理化し、クラウドインフラのセキュリティ体制を強化します。
4. DDNの超高速ストレージを採用
NVIDIAプラットフォームとの組み合わせで最適なパフォーマンスを発揮するDDNの高速ストレージを採用。強力な性能を持つAI開発プラットフォームをワンストップで提供します。
5. NVIDIA AI Enterpriseによる迅速な環境構築・管理
NVIDIA AI Enterpriseは、データサイエンスパイプラインを加速し、プロダクショングレードのコパイロットやその他の生成AIアプリケーションの開発と展開を合理化する、エンドツーエンドのクラウドネイティブなソフトウェアプラットフォームです。
6. 業界標準のジョブスケジューラーSlurmを採用
クラスタシステムのための業界標準であるジョブスケジューラーです。リソースの割り当て・ジョブの制御・モニタリング機能を提供します。
GMOインターネットグループ株式会社について
GMOインターネットグループ株式会社は、1995年12月にインターネット事業を創業して以来、“すべての人にインターネット”をコーポレートキャッチに、インターネットの場の提供に経営資源を集中し、インターネットをより豊かに便利にするべく事業を展開してまいりました。
現在では、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を展開しています。ご利用いただいているお客様の数は2024年9月末時点で1,518万顧客、上場企業10社を中心とした全111社、グループパートナー数約7,500名の総合インターネットグループに成長しています。また、「AIで未来を創るナンバー1企業グループへ」を掲げ、グループ全パートナーを挙げて生成AIを活用することで、① 時間とコストの節約、② 既存サービスの質向上、③ AI産業への新サービス提供を進めています。