リディアAIがKickstart Venturesからの資金調達を行う
2025年1月6日、リディアAI合同会社はフィリピンのKickstart Venturesからの資金調達を発表しました。この資金調達により、リディアAIはデジタルヘルス分野においてより一層の革新を目指し、アジア各地の企業と協力してヘルスインテリジェンスを乗せたデジタル顧客体験の向上に取り組んでいきます。
デジタルヘルスの未来とリディアAIの役割
日本や韓国では、伝統的に異なる業界が統合しつつあります。例えば、銀行や通信会社がヘルスケアや金融サービスを組み合わせたデジタルプラットフォームを展開しています。こういったプラットフォームは、ユーザーのライフスタイルに密着し、ヘルスケアを基盤にしたサービス提供を行っています。リディアAIは、こうした動きにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。
同社のデジタルヘルスリスクスコアリング技術は、代替データを活用してユーザー毎にパーソナライズされたサービスを提供することが可能です。これにより、金融保護商品を他のデジタルサービスとスムーズに連携させることができ、ヘルスケアと金融サービスの新しい形を創出します。
他国での成功事例
リディアAIの取り組みは台湾などで既に実績を残しています。台新国際商業銀行のデジタルプラットフォーム「Richart Life」と提携し、ユーザーの健康データを基にカスタマイズされた金融商品を提供しています。また、韓国のサムスン電子が推進する「Samsung Financial Network C-Lab Outside」にも参加し、健康情報を活用した金融商品の開発に挑んでいます。これらの成果は、健康と資産形成を一体化したユニークなエコシステムの先駆けとなっています。
今後の展望
リディアAIは、これまでの成功を活かし、東南アジア市場への拡大を進めていきます。Kickstartからの資金調達を受け、データドリブンなヘルスインテリジェンスの更なる進化を図り、人々の日常生活と長期的な資産形成の両立を支える価値を創出することを目指します。
企業のコメント
Kickstart Venturesの社長ミネット・ナバレッテ氏は、「リディアAIへの投資は、同社の統合技術への高い評価の結果です。アジア各国の人々が、健康状態に応じた進化した金融商品にアクセスできることを期待しています」と語っています。
リディアAIの共同創業者兼CEOであるアンソニー・リー氏は、「私たちの使命は、次の10億人の健康を守ることです。デジタルプラットフォームにヘルスケアの視点を取り入れることで、個々に合ったサービスを提供することを目指します」と述べています。
リディアAI合同会社について
リディアAIは、2015年に設立された企業で、トロントに本社を置いています。日本、台湾、韓国にもオフィスを展開し、デジタルヘルスリスクスコアリングプラットフォームを通じて、ユーザーの健康と資産形成をサポートしています。
Kickstart Venturesについて
フィリピンのKickstart Venturesは、2012年に設立され、東南アジアのスタートアップに対する投資活動を行っています。Globe Telecomの関連企業として、デジタルエコシステムの未来を担う技術に焦点を当てた投資を展開しています。