子育てを支える新たな金融教育本
2025年4月17日、株式会社Gakkenから『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』が発売される。この本は特に、金融教育を受けていない親のために作られたもので、子どもにお金のことをどう教えるべきかを考える手助けをする役割を果たす。
親が持つ金融教育のギャップとは?
最近、2022年から高校の家庭科の授業に金融教育が取り入れられ、多くの子どもたちが学校でお金の学びを得ている一方、親世代はそのような教育を受けてこなかった。その結果、親が子どもからの「お給料は?」「スマホで買えるものは?」「おこづかいの決め方は?」といった質問にどう答えたら良いのか戸惑うことが多い。
この本では、家計からおこづかい、貯金や投資、さらには働く意義についてまで幅広いテーマを取り扱っており、優しく分かりやすく解説されている。これは、読者が金融リテラシーを高め、子どもに自信を持ってお金の話ができるようになるための助けとなるだろう。
著者・櫻井かすみ氏の特長
著者の櫻井かすみ氏は、ファイナンシャルプランナーや小学校教諭の資格を持つ、今注目のママ金融教育家である。SNSのフォロワー数は3.7万人を超え、多くのプラットフォームでお金に関する情報を発信している。
彼女は多様な働き方を経験してきたことから、お金に関する知識をしっかりと身に付けることができた。ただいま彼女は、法政大学大学院で社会人大学院生として学びつつ、金融教育プログラムに関する研究を行っている。母から娘へ送る手紙も収められており、親密な感情が込められている。
本書の特長と内容
この本は、親が子どもとの会話で直面する「おこづかい」の額やじかく、さらに「お金との付き合い方」について解説するパートから始まる。具体的な事例や親自身の体験を基にしたアドバイスが展開され、実践的な内容が豊富に詰まっている。
後半では、子どもから出そうな疑問をピックアップし、それにどう答えるべきかを考える内容が展開される。例えば、「なぜ働かないといけないのか?」や「貯金だけではダメなのか?」など、金融リテラシーを培うための多様なトピックが扱われていることで、親も子もともに学び合うことができる構成となっている。
未来に備えるために
本書は単にお金の知識を教えるだけでなく、お金についての見方や感じ方をも変えることを目的としている。これによって、個人が限られたお金とどのように向き合っていくかを学び、将来的に前向きな力を与えてくれる1冊になっている。
「お金と夢の羅針盤」という最終章では、読者に未来をどう生きたいかを問う問いかけがあり、自分自身の価値観や目標を見つめ直す機会も提供される。親子共に探求の旅を楽しみながら、共に成長していくことができるだろう。
まとめ
『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』は、金融教育を通じて親が自信を持ってお金の話を進められるように手助けしてくれる愛情あふれる一冊だ。著者の豊富な経験と優れた知識を基に、読者はお金に関する正しい知識を深め、子どもと共に充実した未来を築く助けとなるだろう。