海洋保全の新たな一歩
2024年11月4日から4日間にわたり、長崎で開催されたアジア水産音響学会(AFAS 2024)。この場において、株式会社東陽テクニカはフランスのSeaber社製自律型無人潜水機『YUCO』シリーズを活用した海洋調査について発表しました。これは同学会のスポンサーセッションとして初めて登壇したもので、海洋科学技術への新たな貢献を目指しています。
自律型無人潜水機『YUCO』の魅力
『YUCO』は、センサー技術、ナビゲーションシステム、そして自律運行技術を備えたUUV(無人潜水機)です。これにより、遠隔操作を一切必要とせず、簡単に使用できることが特徴です。特に、子どもでも取り扱えるほどのシンプルさを誇る『YUCO-CARRIER』は、全長98cm、重量8kgとコンパクトで、ミッション開始も手投げで可能です。これにより、専門知識が無い初心者でもストレスなく運用できるのです。
実績と期待
『YUCO』シリーズは、環境モニタリングや地形計測など、様々な用途に対応しており、すでに25か国で80台近くが販売されています。特にその手軽さから、調査船舶の運航時間を短縮することにもつながり、ひいては温室効果ガス削減や海洋汚染の抑制にも寄与すると期待されています。実際、最近の実地調査では千葉県の保田漁港での事例が紹介され、その動画も合わせて発表会で流されると、参加者からは大きな関心が寄せられました。
AFAS 2024での発表内容
発表のテーマは「Micro UUV “YUCO” Series for ease of Environmental Research」で、約100名の産学関係者が参加しました。発表者たちは、具体的なデモを通じて『YUCO』の有効性を強調し、参加者からは「今後の海洋調査を担う機器として期待できる」との評価を受けました。このことは、今後の持続可能な漁業や海洋保全活動に直結すると考えられています。
未来に向けた取り組み
東陽テクニカは、今後もこのような国際的な場を通じてUUVの認知拡大に努めていく方針です。また、持続可能な漁業と海洋保全活動の促進を引き続き支援していきます。技術革新を通じてより良い未来を築くことが、同社の使命です。
株式会社東陽テクニカの概要
1957年に設立された東陽テクニカは、最先端の測定技術を駆使し、脱炭素エネルギーや先進モビリティなど多岐に渡る分野で活動しています。特に、クリーンエネルギーや自動運転分野での最新計測ソリューションを提供し、企業の成長を支援しています。新規事業への投資やM&Aなどを通じて国内外での事業拡大にも力を入れており、安全で環境に配慮した社会作りと産業界の発展に貢献しています。
詳しい情報は、
株式会社東陽テクニカの公式Webサイトをぜひご覧ください。