淵上直斗の個展
2024-08-30 14:00:18

淵上直斗の個展『Standing on Strangeness: We're Only Human』が銀座で開催

淵上直斗の個展「Standing on Strangeness: We're Only Human」



2024年9月14日(土)から10月4日(金)にかけて、東京都中央区の銀座 蔦屋書店でアーティスト淵上直斗の個展「Standing on Strangeness: We're Only Human」が開催される。この展示会では、半導体を素材に用いた最新作が披露される。

アーティストの視点


淵上直斗は、量子物理学を専攻し、物質世界の構造や人間との関係を探る作品を創り上げてきた。彼の作品は、私たちが生きる現実を深く掘り下げる試みでもあり、物質の奇妙さを強調する。淵上は、不確かな時代背景の中で、人間の知覚や思考の限界について深く考察している。

特に、彼が代表する「ℏ(エイチバー)シリーズ」は、半導体シリコンウエハーを用いており、収束された現代社会の本質を探究する。半導体は情報社会を支える重要な素材である一方、その微細な性質は人間の直感に反するため、作品として実用されることで新たなメッセージを生み出す。

今回の個展では、特に半導体の粉砕という行為に注目し、それにより人間の知力や知覚の限界を表現。現代社会の価値観や美術に対する試みを通じて、一般的には単なる物体とされがちなものに新たな意義を与えた。

展示内容


淵上の個展では、最新作となる11点の新作が展示される。これまで画材としてはあまり使われてこなかった半導体を使用することで、アートの表現の新たな可能性やその美しさを探求する意欲を示している。展示を通じて、観客は物質世界との思考を促され、人間としての存在について再考させられるだろう。

個展のスタート日は、9月14日(土)の10:30から。初日からの販売が予定されているが、プレセールスの状況により、早期に完売となる可能性もある。興味を持つ方は早めの足を運ぶことをおすすめする。

現代へのメッセージ


淵上は、真偽不明な情報が氾濫する社会状況を背景に、人間のラベリングやカテゴライズに苛立ちを感じつつ、それに対抗する形で確固たる物質性への探求を続けている。彼の作品を通じて、私たちはただの人間であり、その限界を受け入れることの重要性を学ぶことができる。

アーティストプロフィール


淵上直斗(Naoto Fuchigami)は、1995年に兵庫県の神戸市で生まれ、理工学部物理学科を卒業。富士通株式会社でシステムエンジニアとして勤務した後、アーティストに転身。物理の学問的バックグラウンドを生かし、独自の視点で作品を創作している。《Nature of Reality》《Holostrangeon》《ART SHOW GINZA ONBEAT》等、多数の展覧会にも参加。近年では、相互作用や関係に焦点を当てた作品に取り組んでいる。

展示詳細


  • - 期間: 2024年9月14日(土)~10月4日(金)
  • - 時間: 10:30~21:00(最終日は17:00まで)
  • - 会場: 銀座 蔦屋書店 アートウォール
  • - 入場: 無料
  • - 主催: 銀座 蔦屋書店

お問い合わせは、銀座 蔦屋書店へ: 03-3575-7755(営業時間内)。公式ウェブサイトでも詳細を確認できる。

アートがもたらす楽しさや、さまざまな視点からの挑戦をぜひ体験してみてはいかがだろうか。


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会社情報

会社名
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)
住所
東京都渋谷区南平台町16-17渋谷ガーデンタワー
電話番号

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