奈良の木に触れ、楽しむイベント「森からの贈り物」開催！

奈良の木の魅力を発見するイベント「『奈良の木』のあるくらし～森からの贈り物～」

奈良県で、木材の魅力とその特性を体験し、楽しめるイベント「『奈良の木』のあるくらし～森からの贈り物～」が、2017年11月16日から19日まで代官山蔦屋書店で開催されます。このイベントでは、奈良のスギを使用した「スギバイオリン」の演奏会や、親子で楽しめるものづくりワークショップなど、多彩なプログラムが用意されています。

奈良は約500年前から植林を始め、以降の世代で山を守り続けてきた土地です。室町時代には、日本で初めて計画的な植林が行われ、その結果として高品質の木材が供給されてきました。この伝統は今も受け継がれており、神社仏閣や美味しい日本酒の酒樽など、さまざまな分野で奈良の木が活躍しています。

今回のイベントでは、特に奈良のスギの素晴らしさを知る機会となります。スギは年輪が細かく、均一な木目と美しい色合いが特徴で、その品質の高さから多くの専門家や一般愛好者にも支持されています。次世代に向けても、職人たちはこの木材を丁寧に手をかけて育てています。

スギバイオリンの魅力

イベントの目玉の一つが、吉野スギで製作された「スギバイオリン」の演奏です。このバイオリンは、樹齢約270年のスギを使用しており、通常のバイオリンと音色の比較演奏が行われます。スギバイオリンは、音響特性が優れており、一般的なスギ材とは異なる特性を持つことが科学的に証明されています。演奏会では、参加者がその音色の違いを体感できる貴重な機会です。

また、奈良の木を使ったワークショップも実施され、参加者は親子で楽しむことができるDIY体験が楽しめます。このワークショップでは、参加者が自分の手でバターナイフや木琴を作り、奈良の木にふれることができます。

健康効果が証明された奈良の木

奈良県では、木材に関連した健康効果も注目されています。科学的に証明された結果、奈良の木を使った家や道具が、カビの生育を抑えたり、ウイルスの不活化、さらには紫外線を軽減する効果があることが明らかにされました。このため、奈良の木に触れることで、心身ともに良い影響を受けることが期待されています。

奈良の木の特性を生業とする人々もイベントに参加し、その魅力を発信します。大工や木工作家と直接会話し、より深く奈良の木の魅力を実感することができるチャンスです。