リミニストリートが2025年第2四半期の業績を発表
米国ラスベガスに本社を置くリミニストリートは、2025年6月30日を期末とする第2四半期の財務および営業概況を発表しました。この四半期は、前年同期と比べて売上高や利益が増加し、顧客基盤の成長も見られるなど、着実な業績向上が確認されました。
第2四半期の財務ハイライト
2025年の第2四半期におけるリミニストリートの売上高は1億401万ドルで、前年同期の1億310万ドルに対して1.0%の増加を記録しています。特筆すべきは、
- - 米国内の売上高は4,920万ドルで、前年同期の5,150万ドルから4.5%の減少。これに対し、
- - 海外売上高は5,500万ドルで、前年同期の5,170万ドルから6.4%の増加を達成しています。
サブスクリプションによる収入が以前に比べ94.6%を占めており、これは前年の96.8%からの減少ですが、継続的な顧客維持を示しています。年換算経常収益は3億9,410万ドルであり、前年同期との比較で1.3%の減少が見られましたが、顧客数は3,060に達し、前年の3,007から増加。
営業利益の回復と黒字転換
営業利益は4,120万ドルであり、前年の80万ドルの営業損失から大幅に改善され、純利益も3,030万ドルの黒字を達成しました。これにより、現在の経営戦略が奏功していることが示されています。特に、
- - 基本の1株当たり利益は0.33ドル、希薄化後でも0.32ドルを記録し、前年同期は損失であったことからも劇的な変化といえます。
調整後EBITDAは1,300万ドルに達し、前年同期の880万ドルからの増加も顕著です。
代表的な顧客取得と新契約の拡大
リミニストリートは、精密切削工具・機械部品製造のリーダーであるOSG株式会社や、メルボルン大学のモバイルラーニング部門など、新規顧客の獲得や既存契約の拡大にも成功。
また、連邦政府向けのパートナーシップや、SAPソフトウェアの長期サポート契約を発表し、顧客に対して運用コスト削減を提供しています。さらに、同社は人事管理システムの導入について、160カ国に展開することを発表しました。
経営陣の新体制と今後の戦略
新たにEVP兼COOに就任したVijay Kumarはリミニストリートの製品組織の強化を進め、Joe LocandroがCIOとして統括を担当します。両者ともに、業界の大手での豊富な経験を持っており、同社の成長を加速するための重要な人材と位置づけられています。
今後の見通しと業績発表の予定
2025年の第4四半期の業績に関するガイダンス再開が期待される中、リミニストリートは今後も売上高の向上を図りながら、業界内での競争力を維持していく方針です。ウェブキャストおよびカンファレンスコール参加の情報も後日発表される見込みです。
リミニストリートは、エンタープライズソフトウェアサポートのリーディングプロバイダーであり続けるために、顧客によるITコストの削減や業務効率の向上に貢献しています。このような背景の中、今後の成長戦略がどのように展開されるか、注目が集まります。