高精度熱電対シミュレーションモジュール「41-761」の登場
ピカリングインターフェースが、熱電対シミュレータシリーズの最新製品「41-761」を発表しました。これは非常に高密度な設計で、異なるニーズに対応するためにチャネル数を32、24、16、8の4種類から選ぶことが可能です。各チャネルは、±20mV、±50mV、±100mVという異なる電圧設定ができ、それぞれに対して非常に高精度な分解能を有していますところが、このシミュレーションモジュールの最大の魅力です。
高精度と低電圧出力
具体的には、±20mVでは0.7μV、±50mVでは1.7μV、さらに±100mVでは3.3μVという高い分解能を実現しています。この2つのコネクタ・ピンの両端から出力される低電圧は、イベントを再現する際に非常に便利で、ほとんどの種類の熱電対にも対応しています。
システムにコモンモード電圧が存在する状況下でも使用できるように設計されており、特に高精度なシミュレーションが求められるアプリケーションにおいて威力を発揮します。また、各シミュレーションチャネルは、センサーへの配線接続故障をシミュレーションするためにオープン回路としても設定可能で、さまざまなテストシナリオに対応できます。
定期的なキャリブレーション不要
驚くべきは、低電圧出力を有する各チャネルがモジュール上のEEPROMに正確なキャリブレーションデータを記録できるため、定期的なキャリブレーションが不要であることです。これにより、運用コストを削減し、効率的にシミュレーションを行うことができます。
効率的な接続性
「41-761」は、等温ブロックや冷接点補償を必要とせず、計測システムに直接接続できるため、設置の手間が大幅に軽減されます。このためのサポートも充実しており、小型銅熱電対プラグを使用した78ピン・コネクタソリューションも提供されています。これにより、32、24、16、8の銅ツイストペアを備えているため、配線の設計も非常に柔軟です。
お客様のニーズに応える
ピカリングインターフェースのCEO、キース・ムーア氏は、「熱電対への正確で信頼できるシミュレーションが、航空宇宙や防衛、車載市場など、要求が高い業種のお客様に必要とされています。この新しい高密度ソリューションはPXIとピカリングのモジュラー型LXI/USBシャーシによるサポートも可能です」と述べています。これはまさに、今日の厳密な測定ニーズに応える製品の登場です。
ピカリングインターフェースとは
ピカリングインターフェースは、電子的な試験や検証用のモジュラー型シグナルスイッチングおよびシミュレーションを設計・製造する企業であり、その信頼性と価値は世界中で高く評価されています。3年間の標準保証が備わり、長期的な製品サポートも行っているため安心して使用できます。PXI、LXI、PCIアプリケーションに圧倒的なスイッチングおよびシミュレーション製品を提供しており、適切なサポートを受けながら活用できます。
ピカリングインターフェースの製品は、車載、航空宇宙、防衛、エネルギー、産業機器、通信、医療、半導体など多様な業界に対応しており、信頼性の高い製品を提供することに努めています。
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