保育士配置基準の見直し
2025-03-17 11:37:21

保育士配置基準見直しへの期待と現状分析

保育士配置基準見直しへの期待と現状分析



保育士の配置基準に関する見直しが進む中、現役保育士・保育教諭108名を対象にした調査結果が発表されました。この調査は株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」によって行われたもので、保育士たちの意見を反映した重要なデータとなっています。

調査結果の概要


今回の調査では、過半数を超える63.0%の保育士が配置基準の見直しに期待を寄せています。これは前回の調査(2024年版)とほぼ同水準であり、多くの保育士が改善を望んでいることがわかります。特に、「保育士の精神的・身体的負担軽減」を期待する声が73.5%に達しており、配置基準の緩和が重要視されていることが示されています。

主な期待と要求


調査において、保育士たちは次のような具体的な期待を示しています。
1. 保育士の精神的負担軽減: 職業上のストレスを緩和し、働きやすい環境を整備する必要があるとされています。
2. 子どもに対する目配り: 特に、1歳児を対象とする場合、個々の発達に応じたきめ細やかな対応が求められています。
3. 安全面の配慮: 配置基準見直しにより、より安全な保育環境を確保することが期待されています。

さらに、国や自治体に対して「保育士の処遇改善」を求める声も非常に多く、73.1%の支持を得ています。他にも「人材確保への支援」や「事務作業の効率化」が求められており、保育士の待遇改善に対する需要が強いことが浮き彫りになっています。

課題と展望


しかし、調査結果には厳しい現実も映し出されています。約半数の保育士(48.2%)が、1歳児クラスの配置基準を見直しても保育の質が向上しないとの認識を示しました。その理由として、保育士自体の数が足りないことや、配置基準の見直しのみでは根本的な問題が解決できないとの意見が多く挙げられています。

若干でも配置基準が改善されることで、保育士の負担が軽減され、より質の高い保育が実現することが期待されていますが、それと同時に人材確保や処遇改善に向けた積極的な施策が不可欠です。

今後の方向性


この調査から導き出される結論は明確です。配置基準の見直しだけではなく、根本的な業務環境の改善が求められています。具体的には、必要な人材を確保し、適切な処遇を行うことで、持続可能な保育環境を育むことが最優先事項と言えるでしょう。これらの要素が整わなければ、保育現場が抱える難題から解放されることはありません。

「子ねくとラボ」では、保育士や保護者、さらには子どもたちが安心して協力できる環境作りのため、引き続き調査研究を行ってまいります。


調査結果の詳細はこちらからご覧いただけます。


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会社情報

会社名
株式会社 明日香
住所
東京都文京区小石川5丁目2番2号わかさビル3F
電話番号
03-6912-0015

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