オプティマインドがトヨタなどから約10億円の資金調達を実施

オプティマインドが約10億円の資金調達を実施

株式会社オプティマインド（以下、オプティマインド）は、トヨタ自動車株式会社をはじめとする投資家から、シリーズAにおいて総額約10億1,300万円の資金を調達したことを発表しました。このラウンドの資金は、特に昨今の配送業界におけるドライバー不足や労働環境の改善を通じて、効率的なルート最適化を実現するための重要なステップとなります。

資金調達の背景と目的

オプティマインドは2018年に自社のルート最適化AI「Loogia（ルージア）」を発表以来、ラストワンマイルの配送業務における様々な課題解決に取り組んできました。具体的には、配送事業者が直面する労働力不足問題や業務の効率化を図ることが主な目標です。今回の資金調達は、プロダクト開発や人材確保、マーケティングの強化に活用される予定であり、顧客体験の向上と事業成長のスピードアップを図ります。

さらに、オプティマインドはトヨタ自動車と密接な連携を図り、同社が構築する「モビリティサービス・プラットフォーム（MSPF）」において、ルート最適化の知見を活かした共同開発を進める予定です。また、KDDI株式会社と共同でAIを使用した配送ソリューションの開発も進行中で、これにより業界全体の効率性を向上させることを目指しています。

各社のコメント

オプティマインドの資金調達に際し、トヨタ自動車の執行役員である山本圭司氏は、同社との共同研究を通じて、モビリティサービスの高度な配車技術を開発し、ジャスト・イン・タイムのサービス提供を実現したいとの意向を示しました。

また、MTG Venturesの藤田豪氏は、名古屋大学卒の若き経営チームのポテンシャルを高く評価し、将来的に名古屋を代表する企業になることを期待しています。KDDIの中馬和彦氏も、オプティマインドとの協力によって、さまざまな業界での新しい価値創造を目指すとしています。

ルート最適化サービス「Loogia（ルージア）」の概要

「Loogia」は、AI技術を活用し、配送ルートの最適化を図るクラウドサービスです。このプラットフォームは、訪問先や順序を考慮した配送計画を迅速に作成できるため、効率的な配達が可能です。実データをもとに学習を重ねることで、ルートの精度を高め、経験豊富なドライバーのノウハウも共有することができます。これにより、新人ドライバーも短期間で効率的に業務をこなせるようになるのです。

株式会社オプティマインドについて

オプティマインドは2015年に設立され、愛知県名古屋市に本社を置く企業です。代表取締役社長の松下健氏は、業界に新しい価値をもたらすことを目指して日々挑戦し続けています。すでに大手宅配業者や医療関連の配送まで幅広くサービスを展開しており、今回の資金調達により更なる成長が期待されています。詳しい情報は公式ウェブサイト（https://www.optimind.tech/）から確認できます。