強力なドライバー陣で挑戦する「The Heart of Racing」
2026年2月23日、アストンマーティンのパートナーチームである「The Heart of Racing」(THOR)が、2026年FIA世界耐久選手権(WEC)LMGT3クラスに出場するVantage GT3 23号車のドライバー体制を発表しました。今回の発表により、スコットランド出身のジョニー・アダム、ブラジルからのドゥドゥ・バリチェロ、そしてWEC初参戦のアメリカ人ドライバー、グレイ・ニューウェルが名を連ねることが明らかになりました。
アストンマーティンはすでにWECのGTクラスで強力なドライバーを擁しており、今回のメンバー追加により、Vantage初のGT3世界選手権タイトル獲得に向けて期待が高まっています。特にアメリカ・シアトルを拠点とするTHORにとって、今回の2台体制は新しい挑戦です。
昨シーズン、27号車はクラス優勝候補として注目を集めた実績があります。チームは、イアン・ジェームズがリーダーシップをとり、アメリカのザカリー・ロビションと、イタリアのマッティア・ドゥルディという経験豊かな選手が合流します。これにより、THORは強力なラインアップを実現しました。
ジョニー・アダム:ベテランの回帰
ジョニー・アダムは、ル・マンGTクラスで2度、ブリティッシュGT選手権で4度クラス優勝を成し遂げており、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでも実績があります。彼のWEC出場は2020年以来ということで、41歳のアダムは36レースに出場した経験を持つベテランです。アストンマーティン・レーシングのワークスマシンVantage GTEで活躍し、2017年にはアストンマーティン初のGTE Pro優勝の実績もあります。
「2026年にThe Heart of Racingの一員としてWECに戻ることにとても興奮しています」とコメントしたアダム。彼は「素晴らしいパフォーマンスを見せたドゥドゥと、初参戦となるグレイをサポートしつつ、良い結果をもたらせるよう全力を尽くします」と意気込みを語りました。
ドゥドゥ・バリチェロの躍進
ドゥドゥ・バリチェロも注目の存在で、彼は2025年に大きなデビューを果たし、2度のポールポジション獲得や表彰台フィニッシュと、LMGT3クラスでの実績を積み上げてきました。今年はIMSAでも表彰台を獲得するなど、華々しいスタートを切っています。
彼は「特別な仲間と共にWECに戻れることにわくわくしています。この機会を得られたことに感謝しています」と心境を明かしました。
新星グレイ・ニューウェルの挑戦
THORに新たに加わるグレイ・ニューウェルは、SRO主催の米国シリーズで成功を収めた後、WECに挑むことになります。彼はVantage GT4での勝利経験があり、GTワールド・チャレンジ・アメリカでは初めてのGT3で3度の表彰台に立ちました。「グレイにはWECで活躍するポテンシャルがある」とチーム代表のイアン・ジェームズも述べています。
強化されたチーム体制
THORチームは、ジョニー・アダム、ドゥドゥ・バリチェロ、そしてグレイ・ニューウェルによるラインアップを整え、2026年シーズンに専念します。アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者であるアダム・カーターは、「THORは高いスタンダードを持ってGTレースに挑んでおり、今回のラインアップで非常に楽しみです」と語ります。
アスファルトが焼けるサーキットで、THORがどのようなパフォーマンスを見せるのか、多くのファンの期待が寄せられています。レースシーズンが待ちわびられています。