アパレル業界におけるOMOの推進とその効果
最新の調査結果によると、アパレル業界においてOMO(Online Merges with Offline)の重要性が高まっていることが浮き彫りになりました。株式会社ZOZOが実施した《アパレル業界の課題とOMOの効果に関する調査》によれば、OMOに取り組んでいない企業と、実際に導入している企業との間には顕著な差が見られることが確認されました。
調査の概要と結果
本調査では、全国のアパレル業界関係者400名に対して、OMOの導入状況と、その影響について質問が行われました。調査期間は2025年8月5日から8月7日までで、ネオマーケティング社が実施したものです。調査の結果、OMOに取り組んでいない企業に所属する約61.9%の人が、店舗やECサイトでの在庫管理に課題を感じていることが判明しました。
特に目立った課題は、店舗に在庫がない場合の取り寄せ手続きへの工数や、自社ECサイトとECモール間での在庫管理が統一されていないことによる販売機会の損失です。これに対して、OMOを実施している企業に所属する人々の約8割が、顧客体験や売上の向上を実感していると回答しており、OMOの導入が売上に与えるポジティブな影響を示しています。
スタッフによるコーディネート写真投稿の問題
また、ECサイトへのコーディネート写真投稿に関する意見も注目すべきです。約64.9%のスタッフが、実際にどのように写真を撮り、どのプラットフォームに投稿するのか悩んだことがあると回答しています。さらに61.8%は、複数の投稿チャネルがあることで投稿作業に負担を感じていることがわかりました。
しかし、こうした投稿が売上向上に寄与する機会が可視化されれば、72.7%の人々がモチベーション向上に繋がるとしています。つまり、OMOの実施により、スタッフの投稿が売上や来店のきっかけになり得ることが明らかです。
OMOを通じた業務効率の向上
OMOを導入している企業の関係者は、業務効率化を促進する期待も持っています。OMOにより、それまでのECと店舗の分断的な運営から、顧客接点や在庫、販売データを一元管理できるモデルへの転換が進められています。調査結果によると、OMO導入により顧客体験が向上したと実感しているのは82.9%、売上が向上したと答えた人は78.9%に上りました。
ZOZOのOMOプラットフォーム「ZOZOMO」
株式会社ZOZOは、こうした課題解決に向けてOMOプラットフォーム「ZOZOMO」を展開しています。このプラットフォームは、ZOZOTOWNとブランド実店舗、ブランドECサイトをつなぎ、在庫情報の可視化や販売機会の最大化をサポートします。具体的なサービスとしては、店舗在庫の確認や取り置き機能、ショップスタッフの活動をサポートする「FAANS」、フルフィルメントを支援する「Fulfillment by ZOZO」などが含まれています。
結論
アパレル業界においては、OMOの推進が業務効率化と顧客体験の向上に貢献することが明らかになりました。これからの時代、オンラインとオフラインの統合的な取り組みが、顧客接点の向上や売上の増加につながるでしょう。アパレル企業にとって、OMOはもはや選択肢ではなく、必須の戦略となりつつあります。